
モナコは“いつも通り”、バルセロナは1段ソフト化。2026年F1タイヤ選択に透ける狙いとは
2026年F1第6戦モナコGPおよび第7戦バルセロナ・カタロニアGPに供給されるタイヤコンパウンドが公表された。モナコでは例年通り最もソフトなC3〜C5が、スペインでは昨年比で1段ソフト寄りとなるC2〜C4が投入される。
モナコは最柔軟の3種
モンテカルロ市街地コースは、F1カレンダー全体で最も平均速度が低いサーキットだ。市街地の狭い公道を縫うように走る低速のレイアウトと、極めて滑らかな路面という2つの特性により、タイヤの摩耗は事実上発生しないとされる。
そのため、モナコでは例年通り、最もソフトな3種のコンパウンド、すなわちC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)が選択された。
タイヤ戦略よりも、1周アタックにおけるドライバーの腕および予選順位がレース結果を大きく左右するモナコでは、コンパウンド選択そのものがレース展開に与える影響は他のグランプリと比べて限定的だ。
なお、既報の通り、実質的に2回のピットストップを義務付けるモナコ限定の特別規定は、昨年大会の物議を経てレギュレーションから削除されており、2026年大会では各チームが自由にタイヤ戦略を決定できる見込みだ。
スペインは1段ソフト化
スペインGP改め、バルセロナ・カタロニアGPの舞台となるカタロニア・サーキットでのコンパウンド選択は、モナコとは対照的だ。レイアウトと気温の両面から、F1の中でも特にタイヤに厳しいサーキットの一つに数えられる。
カタロニアは高速で半径の長いコーナーが連続するレイアウトを持ち、タイヤへの負荷が大きい。加えて、5月下旬から6月初旬にかけてのスペインの気温は、サーマル・デグラデーションを誘発しやすい。
ピレリは今回、このバルセロナのコンパウンド選択を昨年から1段階ソフト化した。具体的にはC2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)を投入する。
この決定についてピレリは、「レース中により多くのピットストップを促すことにある」と説明する。ソフト寄りに変更することで熱劣化を含むタイヤのデグラデーションをより促し、各車をマルチストップ戦略へと向かわせる狙いだ。
2026年 F1グランプリ別タイヤ配分
| グランプリ | C1 | C2 | C3 | C4 | C5 |
|---|---|---|---|---|---|
| オーストラリア | ◯ | ◯ | ◯ | ||
| 中国 | ◯ | ◯ | ◯ | ||
| 日本 | ◯ | ◯ | ◯ | ||
| マイアミ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
| カナダ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
| モナコ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
| カタロニア | ◯ | ◯ | ◯ |