苛立つセルジオ・ペレス…レッドブル、トラブルを受けホンダと再発防止へ / F1マイアミGP
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表はF1マイアミGPの決勝レース中に発生したセンサートラブルについて、テクニカルパートナーのHRC(ホンダ)の協力を得て、再発防止に取り組む考えを示した。
2022年型RB18は信頼性に関わるトラブルが多発している。開幕戦では燃料システムに問題が発生して2台揃ってリタイヤ。更に第3戦でもマックス・フェルスタッペンが燃料漏れに見舞われ再びリタイヤを余儀なくされた。そして第5戦ではセルジオ・ペレスのマシンにトラブルが発生した。
ペレスはレース中盤に一時的ながらもエンジンパワーを失った。辛うじて4位で完走したメキシコ人ドライバーは「2周で7秒近くを失った」と説明した。2位表彰台に上がったシャルル・ルクレール(フェラーリ)との差は6.852秒。ホーナーとペレスは口を揃えて、トラブルがなければ1-2フィニッシュの可能性もあったと主張した。
次の表にあるように、18周目を1分34秒378で走行したペレスはその翌周にガクッとペースを落とした。18・19周目のタイム差は4.352秒。トラブルは約2周に渡って続いた。
ラップ | タイム |
---|---|
17周 | 1:33.865 |
17周 | 1:33.865 |
18周 | 1:34.378 |
19周 | 1:38.146 |
20周 | 1:35.730 |
21周 | 1:34.674 |
22周 | 1:34.158 |
RaceFansによるとレッドブルの指揮官は、シリンダーの一つに備えられていたセンター1個に問題が発生した事で「20kW(約27馬力)ほどのパワーダウン」が発生していたと説明し、「HRCと緊密に連携して、今後このようなことが起こらないようにする」と再発防止を誓った。
高温下でのレースによる疲労もあるのだろうが、レース後のインタビューに答えるペレスの表情は険しく、冒頭一番にまず「今日は1-2を逃したと思う」とフラストレーションをあらわにした。
「今日は正直に言って、ペースは最高だったし、第1スティントではミディアムタイヤを温存してカルロスに迫っていったものの、残念なことにエンジンに問題が出てしまった。本当に悔しい」
どういう問題なのかと問われると「まだ分からない。でもストレートで大量にタイムをロスしてしまった」と説明した。
「タイヤのマネジメントも大変だった。コーナーでかなりハードだったし、レース終盤に向けてグリップがかなり落ちてしまった」
「セーフティカーからの再スタートの後も攻めたけどグリップが全くなく、カルロス(サインツ)を抜く事はできなかった」
「信頼性を高めるためにチーム一丸となって懸命に努力を続けているし、これからもプッシュしていくつもりだ。残念ではあったけど、何とか4位でフィニッシュできた事については満足してる」
「バルセロナで、またトップ争いができればって思ってる」