公認ゲーム「F1 2021」数値化されたドライバーの腕「レーティング」を公表、角田裕毅はベテラン2名を上回る総合82点
コードマスターズによるF1公認ゲームの最新作「F1 2021」の発売が間近に迫る中、ゲーム内で各ドライバーに与えられる「ドライバー・レーティング」の数値が明らかにされた。
能力を数値化するスコアリングシステムは他のスポーツゲームではお馴染みで、F1公式ゲームでは前作「F1 2020」で初めて導入された。ただ、シャルル・ルクレールが「一部のドライバーの評価点は適切とは思えない」として疑問を呈するなど、一部から不満が噴出した。
「F1 2021」で評価の対象とされるのは以下の5つの指標だ。いずれも現実世界のパフォーマンスに基づいて設定される。前作の反省を踏まえての事だろう。算出根拠が明確にされた。
対象となるのは2014年に始まったハイブリッド時代以降のF1及びFIA-F2選手権での実績で、最新作では新しいシーズンの成績がより重視されている。
- 経験…実戦経験。キャリア出走数に基づく
- レースクラフト…決勝でのポジションの上下及び、グリッド平均
- アウェアネス…インシデントやペナルティ回避の能力
- ペース…決勝でのファステストラップに基づく
- 総合…上記項目を元に加重平均で算出
上位の並びに意外性はなく、7年連続のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデス)と、今季タイトル争いでリードするマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が共に95点を獲得してトップに立った。
新人の角田裕毅はルーキー勢最上位の16位に並んだ。総合点は82点。ミック・シューマッハやニキータ・マゼピンはもとより、自身よりも経験のあるアントニオ・ジョビナッツィやニコラス・ラティフィを上回った。
順位 | ドライバー | 総合 | 経験 | レースクラフト | アウェアネス | ペース |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ハミルトン | 95 | 92 | 94 | 89 | 98 |
2 | フェルスタッペン | 95 | 69 | 96 | 96 | 97 |
3 | ボッタス | 92 | 75 | 89 | 99 | 92 |
4 | ノリス | 91 | 60 | 96 | 99 | 89 |
5 | リカルド | 90 | 80 | 94 | 91 | 88 |
6 | ガスリー | 90 | 59 | 92 | 99 | 89 |
7 | ベッテル | 89 | 91 | 93 | 87 | 88 |
8 | アロンソ | 89 | 99 | 89 | 94 | 86 |
9 | ルクレール | 88 | 62 | 88 | 87 | 92 |
10 | ペレス | 87 | 81 | 92 | 84 | 87 |
11 | ライコネン | 87 | 99 | 91 | 84 | 86 |
12 | サインツ | 87 | 69 | 88 | 94 | 85 |
13 | オコン | 86 | 60 | 93 | 98 | 79 |
14 | ラッセル | 84 | 60 | 76 | 99 | 83 |
15 | ストロール | 83 | 62 | 93 | 82 | 82 |
16 | 角田裕毅 | 82 | 46 | 88 | 78 | 86 |
17 | ジョビナッツィ | 79 | 54 | 82 | 82 | 80 |
18 | シューマッハ | 76 | 47 | 65 | 81 | 83 |
19 | ラティフィ | 71 | 55 | 69 | 79 | 70 |
20 | マゼピン | 67 | 47 | 65 | 78 | 66 |
グローバル版は7月16日、日本語ローカライズパッケージ版はエレクトロニック・アーツが販売元となり、9月9日に発売が開始される。
発売されるのは通常版とデラックス・エディションの2種類。デラックス版には3日間の早期アクセスやゲーム内で使用できる仮想通貨、18,000ピットコインが付与される他、マイチームパックやブレーキングポイントパックコンテンツがついてくる。
マイチームパックにはミック・シューマッハやアイルトン・セナ、アラン・プロスト、ジェンソン・バトン、ニコ・ロズベルグ、デイビッド・クルサード、フェリペ・マッサが含まれており、レジェンドドライバーを雇い入れて「マイチーム」を作る事ができる。