2023年始動の女性限定「F1アカデミー」参戦5チームを発表
女性ドライバーのみを対象とした新たなF4シリーズ、F1アカデミー(F1 Academy)の2023~2025年シーズンに参戦する5つのチームが決定した。
F1アカデミーは将来性ある若手女性ドライバーに焦点を当て、WシリーズやF3、F2、F1といった上位シングルシーターへのステップアップを支援するために今年11月に設立が発表された。
エントリーするのはジュニアカテゴリーで実績のあるARTグランプリ、カンポス・レーシング、カーリン、MPモータースポーツ、そしてプレマ・レーシングの5チームだ。
MPモータースポーツは2022年にフェリペ・ドルゴビッチと共にダブルタイトルを獲得。カーリンはウィリアムズから来季F1デビューを果たすローガン・サージェントが所属していたチームだ。
プレマ・レーシングはミック・シューマッハの古巣で、カンポス・レーシングは今年、スペインF4タイトルを獲得している。
5つのチームは少なくとも2025年までの3シーズンに渡って参戦する事でF1アカデミー側と合意に至った。
初年度となる2023年には3レースずつの7イベント、合計21レースと15日間の公式テストが計画されており、チームは各々3台のマシンをグリッドに並べる。
欧州の多くのF4シリーズと同様、タトゥースの第2世代シャシー「T421」を使用し、165馬力のオートテクニカ製ターボエンジンを組み合わせ、タイヤはピレリが供給する。
特色の一つは運営費の一部がF1から補助される点にある。F1は各マシンに15万ユーロ(約2,176万円)の予算補助を行い、同額をドライバーに負担させる。不足分はチームが補う。