過ち認めるメルセデス「酷いレース」1-2の前戦から一転…消極的理由で2ストップに移行
重量規定違反によりジョージ・ラッセルが失格になったとは言え、高い競争力を発揮して1-2フィニッシュを果たした前戦オランダGPから一転、F1第15戦オランダGPでメルセデスは存在感を失った。
Q2敗退のルイス・ハミルトンはソフトタイヤでスタートし、14番グリッドから8位フィニッシュの巻き返しを成功させたが、ラッセルは序盤に3番手を走行しながらも、ソフト、ミディアム、ハードの全てのコンパウンドでペース不足に苦しんだ。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)にアンダーカットを許し、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抑えきれず、カルロス・サインツ(フェラーリ)に抜かれる寸前で2回目のピットストップを行った。デグが酷く、1ストップでは最後まで保たないと考えたためだ。
ピット回数が増えたことでセルジオ・ペレス(レッドブル)にもポジションを奪われ、チームメイトのハミルトンが背後に迫る中、ラッセルは7位でフィニッシュした。
スパでの前戦と対照的なザントフォールトでの日曜を振り返ってトト・ウォルフ代表は「酷いレース」だったと認め、「クルマの運用方法に関して幾つか判断を誤ったことは明らかだ。再発を防ぐために迅速に対応する必要がある」と強調した。
ラッセルを2ストップへと移行させた判断については「タイヤの摩耗」が原因であるとして、「高いデグラデーションはおそらく、セットアップに関する判断が一因だ。これがどの程度影響したのか、あるいは他の要因がどれだけ影響したのかを徹底的に分析する必要がある」と付け加えた。
エンジニアリング部門を率いるアンドリュー・ショブリンは「グリップが十分に得られず、その結果としてタイヤがスライドし、他の競争相手よりもデグラデーションが高くなってしまった。それが2ストップ戦略に追い込まれた原因だ」と補足した。
ルイス・ハミルトン
決勝: 8位
開始: 14位
今日はダメージを最小限に抑えることが目的だった。ポイント圏内まで戻ってこれたけど、結局のところ、今日はそれ以上の戦いができるペースがなかった。
昨日の予選でもっと良い結果を出せていたら、状況は少し違っていたかもしれない。それでも何台かをオーバーテイクして、最初のスティントでソフトタイヤを上手く使えたし、楽しかった。でも、予選を上手くやれていれば、もう少し上位を目指せたはずだから少し残念だ。
戦略的には1ストップで最後まで走り切る予定だったけど、ハードタイヤでロックアップしてしまったため、2ストップに切り替えた。
最後にファステストラップ・ポイントを逃したのは残念だった。もっと早い段階で速いラップを刻むべきだった。
ジョージ・ラッセル
決勝: 7位
開始: 4位
奇妙なレースだった。3種類のコンパウンド全てでペースがなかった。デグラデーションが高くてスライドが酷く、徐々に後退する展開だった。
理由を探らなきゃならない。土曜日には比較的速かったからね。
サーキットによってパフォーマンスが変動することはあるけど、過去6レースでは常に前線に近いところにいた。だから今日は例外的なものだと思っている。
なぜ今日、ライバルより遅かったのかを理解するために、直ちに作業に取り掛かるつもりだ。来週のモンツァでは、もっと良い結果を出せるように頑張るよ。
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