リカルド、今季4回目のQ1敗退「今ひとつ分からない」不安定なリアエンドに苦戦
8月24日のF1オランダGP公式予選でスペインGP以来となる今季4回目のQ1敗退を喫したダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は、予想外の大苦戦に首を傾げた。
リカルドは1セット目の計測で角田裕毅より0.026秒速いタイムを刻んだが、最終ラップは上手くまとめることができず、チームメイトからコンマ3秒遅れの16番手に留まった。
「正直、いい気分ではないね。Q1だし。上手くいかなければすぐに終わってしまう。そういうことさ」とリカルドは振り返る。
「今日はトリッキーだった。難しかった。でも、どうしてこれほど苦戦したのか、今ひとつ分からない。でもしょうがない。上手くやれなければ、それで終わりだからね」
初日プラクティスでは、より固いハードタイヤを履いた角田裕毅の方が遥かに良いペースを刻むという不可解な問題に見舞われた。2日目に向けて解決できたのだろうか?
「昨夜、幾つか問題点を見つけることができて、今日に向けては間違いなく自信があったんだけどね」とリカルドは説明する。
「クルマのセットアップで上手くいっていない部分を見つけてね。それはそれで良かったんだけど…」
今週末は多くのドライバーが吹き荒れる突風に翻弄されているが、リカルドは単にそれだけがパフォーマンス不足の原因だとは考えていない。
「今朝は状況を把握するのが難しいセッションだったけど、それでも、どこに問題を抱えたのかはよく分からない」とリカルドは語る。
「感じとしては分かるんだけどね。誰もが風に苦労していて難しい状況だったし。何しろ、最終ラップで本当に手こずってしまい、結果的には、思っていたよりもかなり遅れてしまった」
「幾つかのコーナーでリアが滑りそうだったから、少し余裕を持たせて走る必要があったんだけど、その結果として遅くなってしまい、思うようにプッシュできなかった」
RBはサマーブレイク明けの初戦にマイナーアップデートを持ち込み、リアブレーキダクトの上部に大型のウィングレットを追加した。
ザントフォールト・サーキットはオーバーテイクが難しい。16番グリッドからの巻き返しの見通しについてリカルドは「悲観的にはなりたくないけど、多分、状況はそれほど良くならないだろうね」と語った。
2024年F1オランダGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.356秒の大差つけてポールポジションを獲得した。
決勝レースは日本時間8月25日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4307mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。