メディアセッションでマイクを握るカルロス・サインツ(フェラーリ)、2024年F1スペインGP
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

移籍交渉を通してF1で信用に足る人物は「ごく少数」のみと学んだカルロス・サインツ

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カルロス・サインツ(フェラーリ)は2025年のシート獲得に向けて様々なチーム、関係者と交渉を進める中で、「あまりに政治的」なF1パドックで信頼できる人物は殆どいないことを学んだと明かした。

29歳のスペイン人ドライバーは7度のF1ワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンにシートを奪われ、ザウバーやウィリアムズと交渉を進めてきたと見られているが、顧問役としてのフラビオ・ブリアトーレの復帰を経て、新たにアルピーヌがこれに加わったと考えられている。

蘭RacingNews365によるとサインツはF1オーストリアGPに先立ち、「今年の経験を通してF1全般について多くを学ぶことができた」と語った。

「チームと話すことで、このスポーツが如何に厳しいものであるか、そして交渉や会話の初期段階で人々が言うことを如何に信じるべきでないかを知ることになった」

「F1はあまりにも政治的なスポーツだ。信用に足る人物はパドックにいるごく少数の人々だけだということを学んだ」

アルピーヌのオファーが影響しているのだろうか。先週のスペインGPの際には「もうこれ以上、待ちたくない」と述べ、早期の決定を示唆していたにも関わらずサインツは一転、少なくとも現在のトリプルヘッダーが終わるまで決定は下されないだろうと仄めかした。

ウィリアムズは第一候補のサインツに決定のデッドラインを設定していたが、今週でその期限が切れたため、1週間だけこれを延長したと見られている。第二候補はエステバン・オコン、第3候補はバルテリ・ボッタスではと囁かれている。

アウディも同様にサインツが第一候補で、断られた場合のオプションとしてオコンに目をつけているが、ハースはオコンを候補者リストのトップに位置づけていると考えられている。

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