MotoGP:中上貴晶、2004年以来初の日本人PPを獲得「最高の気分!」玉田誠以来となる16年ぶりの優勝目指す
アラゴンGPからの連戦となる第12戦テルエルGP予選が10月24日にアルカニス郊外にあるモーターランド・アラゴンで行われ、LCRホンダの中上貴晶が自身初となる最高峰クラスのポールポジションを獲得した。
最高峰クラスの日本人ライダーとしては、2004年11月最終バレンシアGPの玉田誠以来となる16年ぶりの快挙。中上貴晶は今週末に2度最速を刻んでおり、0.063秒差でフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)を抑えて、最高峰クラス45戦目、キャリア通算184戦目で最高峰クラスでの予選タイムシートトップに輝いた。
予選Q2で中上貴晶は、1回目のアタックで1分47秒072の自己ベストで首位に立つと、2回目のアタックではこれを更に縮める1分46秒882を刻み、一度も首位を譲ることなく予選を終えた。
決勝を想定して挑んだFP4では、前戦アラゴンGPと同じくフロントにミディアム、リアにソフトという選択でロングランに挑み、アラゴンでの自身のタイムを上回る1分48秒台で周回を重ねている。
明日の決勝では、2004年9月の第12戦日本GPでの玉田誠以来となる16年ぶり初優勝、2012年11月の最終バレンシアGPの中須賀克行以来となる8年ぶり初表彰台に挑む。
予選TOP3インタビューに臨んだ中上貴晶は、他の2人のライダーよりも遥かに饒舌に「最高の気分です。とてもいいラップを刻むことができました」と切り出した。
「セクター1は0.1秒遅かったのであまり良い走りではありませんでしたが、最後のアタックだったのでベストを尽くしました。その後はセクター2で挽回し、セクター3と4で更に速く走ることができました」
「トラック上にはモニターがなく、1分47秒を切った事もポールポジションなのかどうかも分かりませんでしたが、ピットレーンに戻ったらクルーがP1を見せてきたので、その時になってようやくポールポジションを獲得した事を知りました」
「最高の気分です。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したいです。でも最も重要なのは明日です。集中して、方向性を見失わないようにしたいです。ポールポジションを本当に誇らしく思います。集中力をキープして、明日のレースも頑張りたいと思います」
ホンダ勢はレプソル・ホンダの2人も奮闘し、フランスGP、アラゴンGPと2戦連続で2位表彰台に立ってきたアレックス・マルケスが今季ベストグリッド獲得となる10番手を獲得。右腕上腕を骨折してリハビリを続けているマルク・マルケスの代役として9戦目を迎えるステファン・ブラドルが、同じく今季ベストグリッドの16番手につけた。