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F1モナコGPスチュワード、VSC違反のシャルル・ルクレールに戒告処分
F1モナコGPのレーススチュワードは、公式予選開始を1時間後に控え、FP3で審議の対象となっていたスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールに戒告処分を下すこととし、グリッドペナルティを科さない事を発表した。
25日(土)午前に行われた3回目のフリー走行序盤に、セバスチャン・ベッテルのクラッシュによってバーチャル・セーフティーカーがコール。周回するマシンに速度制限が科されたが、ルクレールはECUによって定められた区間最小タイムを上回る速度で走行した。
スチュワードはセッション終了後、映像証拠とテレメトリデータを分析すると共に、ルクレール本人及びチーム代表者の聴取を実施した。その結果、タイム超過の事実はあれど通常のラップよりも十分に減速していたとして、グリッドペナルティを科さず戒告処分に留める裁定を下した。
クラッシュ発生後に黄旗が振られた際、ルクレールはターン1からターン2へと向かっていたが、イエロー発生を確認すると即座にブレーキングを開始。速度を落として残りのセクションを走行していた。ところが、ターン8を通過した際に、FIA指定のECUによって設定された最小区間タイムを超過。FIAフォーミュラ・ワン・スポーツ規制40条5項に違反する形となった。
ルクレールは予選前最後のプラクティスで全体のベストタイムを記録。宿敵メルセデスのフロントロウ独占を阻止すべく、日本時間25日22時にグリーンフラッグを迎えるスターティンググリッド争いへと挑む。