マクラーレンF1「モナコでは我々の実力を発揮するチャンスに恵まれるだろう」F1モナコGP 2017《Preview》
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F1モナコGPは他のグランプリとは異なり木曜からフリー走行が行われる。その代わりに金曜は完全なオフが設定され、土曜の予選、日曜の決勝というスケジュールが続く。これは金曜日がキリスト教における安息日=宗教的儀式を行う日、とされている事がその一因である。
レーシングディレクターであるエリック・ブーリエによれば、マクラーレン・ホンダは前戦スペインGPに引き続きモナコGPでも多くのアップデートを持ち込む予定だという。スペインではホンダのパワーユニットとマクラーレンのシャシーの両方に大規模なアップグレードが展開され、結果こそ12位とリタイヤであったが、フェルナンド・アロンソが予選7番手を獲得するなど、復調の兆しが見られていた。
ブーリエは、この結果はMCL32の本来のポテンシャルを反映したものではないとの認識を示し、モナコではその実力を示すチャンスに恵まれるだろうと語る。
マクラーレン:F1モナコGPへの抱負
エリック・ブーリエ
レースディレクター
「モナコGPは、F1における”王冠の宝石”と呼ばれることが多いですが、そう呼ばれる理由は明らかです。毎戦テレビには凄まじい光景が広がっています。金曜日の伝統的な”安息日”のために、フリー走行の日程は1日前倒しで行われることになります。モナコ公国でのグランプリは、週末のかなり早い段階から多くの興奮が渦巻くのです」
「我々マクラーレン・ホンダにとっては、今年5月の最後の週末は、例年以上に重要なものとなります。近年では初めて世界の両側で2つのチームをサポートすることになります。インディ500へ初参戦するフェルナンドはマクラーレン・ホンダ・アンドレッティ共に、そして名高いモナコのパドックにはジェンソンが帰ってくるのです。私たちは皆ジェンソンとの仕事を楽しみにしてます。彼はシミュレーターで準備を完了しており、フェルナンドの代役として既に最高の仕事をしてくれています」
「トラックサイドの観点から申しますと、我々は今週末、マシンに更なるアップデートを投入する予定です。スペインでの結果は芳しいとは言えないものでしたが、それでもなお我々が果たした進捗に勇気づけられています。モナコでは、ここ最近のレースで達成したよりも、我々が持つ本当のパフォーマンスを披露するチャンスに、より恵まれることでしょう」
「第一の優先事項は、まともな結果を得るための争いができるよう、最良の戦略で以て両方のマシンがレースを完走し終える事にあります。モナコでは確実な事など何もありはしませんが、もちろん全力で挑むつもりです」
自信を覗かせるブーリエに対し、ホンダF1の長谷川祐介も「目指すはダブルポイント獲得が可能なマシン」と強気の姿勢だ。F1モナコGPは5月25日(木)17:00からのフリー走行で幕を開ける。