5月14日に開催されたRMサザビーズのモナコ・オークションは僅か1日ながらも3千91万8,292ユーロ、日本円にして約43億9,000万円を売り上げた。注目は1992年のF1ワールドチャンピオン、ナイジェル・マンセルの私蔵コレクションだった。

イギリスGPでのウイニングラップの際に、ガス欠により停車したアイルトン・セナを乗せた事で「セナ・タクシー」として親しまれる1991年型ウィリアムズ・ルノーFW14は、激しい入札合戦の末に予想価格を100万ユーロも上回る405万5000ユーロ、約5億7,581万円で落札された。

また、1989年の愛車、セミオートマチック・トランスミッションを搭載したフェラーリ640は、360万5,000ユーロ（約5億1,191万円）で競り落とされた。マンセルは「長い年月を経ての売却は大きな決断だった」と語った。

この他には1973年のフェラーリ365GTS/4デイトナ・スパイダーが259万2500ユーロ（約3億6,813万円）という驚くべき値段で落札された。またオリジナルの「スペリメンターレ」エンジンを搭載した1971年のランボルギーニ・ミウラSVは248万ユーロ（約3億5,216万円）で競り落とされた。

1973年に生産された200台のうちの1台とされるポルシェ911カレラRS 2.7の「ライトウェイト」モデルは128万7,500ユーロ（約1億8,298万円）で2代目のオーナーに引き渡された。希少な元ワークスF3マシン、1967年のテクノT/67フォード・フォーミュラ3は13万2,250ユーロ（約1,879万円）で落札された。