ミック・シューマッハ、2024年はメルセデスとアルピーヌで”二足の草鞋”か

メルセデスのF1リザーブ・ドライバーを務めるミック・シューマッハ、2023年F1マイアミGPCourtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

ミック・シューマッハの将来はまだ不透明だ。2024年のF1復帰の扉が完全に閉ざされたわけではないが、可能性は殆ど消えつつあり、来季はメルセデスとアルピーヌで二足の草鞋を履く可能性がある。

周冠宇が2024年に向けてアルファロメオと契約を締結した事で、事実上、残っているシートはウィリアムズだけだが、英国の名門チームは来季もローガン・サージェントを保持する可能性が高い。

確かにアルファタウリも来季のラインナップを発表していないが、鈴鹿での母国F1日本GPでの契約発表が噂される角田裕毅に加えて、もうひとつのシートはダニエル・リカルドあるいはリアム・ローソンが手にする見通しで、決して外部に開かれているわけではない。

シューマッハは最近、「プランB」を検討している事を認めたが、その内容は明らかにされていない。だが、パドックではルノー傘下のアルピーヌとの交渉が取り沙汰されている。

今年のル・マン24時間レースでプロトタイプ「アルピーヌA424_β」を発表したアルピーヌは、2024年にFIA世界耐久選手権(WEC)ハイパーカー・クラスに参戦する。そのドライバー候補としてミック・シューマッハに白羽の矢が立ったというのだ。

シューマッハが今年、F1リザーブ・ドライバーを務めるメルセデスの指揮官、トト・ウォルフは独「BILD」とのインタビューの中で、シューマッハとアルピーヌとの間で交渉が行われている事を事実上認めた上で、アルピーヌ側が認めるのであれば来季もリザーブ・ドライバー契約をオファーする意向を明らかにした。

「BILD」によれば、シューマッハはF1シンガポールGPの週末にアルピーヌのホスピタリティを訪問した。ただしそれは必ずも交渉目的ではなく、友人で同チームのリザーブ・ドライバーを務めるジャック・ドゥーハンに会いに行っただけかもしれないと指摘した。

何れにせよ、来季F1復帰の見通しが立たないのであれば、腕が錆びつかぬよう、いずれかのカテゴリーでのレース契約を結ぶ事は理に適っている。

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