ミック・シューマッハ、フェラーリとの契約が確定との報道…19年は2度F1テストに参加
7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハの息子ミックが、スクーデリア・フェラーリの育成組織であるフェラーリ・ドライバー・アカデミーと契約を交わしたようだ。英BBCを始めとする複数のメディアが、チームに近い情報筋の話として15日に報じた。報道によれば、契約の一環としてミック・シューマッハは今年、スクーデリアから2度F1テストに参加するという。
シューマッハ家のマネジメントを担当するザビーネ・ケームとチーム広報は共に、否定こそしないもののコメントを拒否。スクーデリアへの加入は昨年末よりパドックの”噂”になっていたものの、フェラーリの地元イタリアのメディアもまた、ミック・シューマッハの跳ね馬入りが確定したと報道しており、遂に実現に至ったものと思われる。
再来月の22日に20歳の誕生日を迎えるミック・シューマッハは昨年、2シーズン目の挑戦となったヨーロッパF3選手権で、ポールポジション7回、優勝8回、ポディウム13回を獲得しチャンピオンを獲得。今年はプレマ・レーシングからF2にステップアップを果たすが、メルセデスAMGとスクーデリアが熱い関心を寄せていた。
フェラーリ・ドライバー・アカデミー、通称FDAは同チームが主催する若手ドライバーのための育成プログラム。これまでにシャルル・ルクレールやセルジオ・ペレス、ジュール・ビアンキといったF1ドライバーを数多く輩出してきた。ミックは父ミハエルが辿った道を、一歩一歩着実に歩んでいる。
宿敵メルセデスからの王座奪還を至上命題とするフェラーリは今年、人事体制を大きく変更。マウリツィオ・アリバベーネに代えて、チーム代表に技術畑トップのマッティア・ビノットを起用し、セバスチャン・ベッテルのチームメイトとしてザウバーからシャルル・ルクレールを迎え入れる。
ダニール・クビアトとアントニオ・ジョビナッツィのF1フル参戦に伴い、開発ドライバーには、かつてマノーとザウバーで出走したパスカル・ウェーレインが就任する予定。チームの最高経営責任者として、かつてF1チーム代表を務めていたステファノ・ドメニカリが復帰を果たすとの噂もある。
ミック・シューマッハの加入により、2019シーズンのフェラーリの注目度は更に加速。フェラーリは2月15日に2019年型の新車発表をマラネロ本社で行う予定となっており、そこで正式な発表が行われる可能性が高そうだ。