ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクター
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ホンダF1、”高い競争力”を示しながらもQ3進出ならず「非常に残念」と田辺TD

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メキシコシティ現地27日土曜に行われたF1第19戦メキシコGP予選セッションを終えて、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターがセッションを振り返り、決勝に向けての豊富と見通しを語った。

ホンダは週末に先立って、F1メキシコGPでのスペック3エンジンの継続使用を断念。「組立て品質上の懸念が確認された」として、ピエール・ガスリーのマシンに新たなパワーユニットを投入。交換ペナルティのために最後尾スタートが確定した事から、合わせてギアボックスを交換。6戦連続使用に満たない状況での交換となったため、追加で5グリッド降格が科せられた

ガスリーとしては、最速タイムから107%以内のタイムを出すことだけをターゲットにタイムアタックを開始。まずは13番手タイムを刻んでQ2進出を確実なものとした。一方のブレンドン・ハートレーは10番手でQ1を突破。Q3進出に向けてはずみをつけた。

ターゲットを達成したガスリーはQ2でのタイム計測を見送り15番手。一方のハートレーは、トップ10を目指して最終アタックを開始したものの、スタジアムセクションのセクター3でミスを喫し14番手に終わった。今週末は各セッションでトップ10台に名を連ねてきただけに、非常に悔しい形で予選を終える事となった。

“高い競争力”を示しながらもQ3進出ならず「非常に残念」

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日の午前のプラクティスは、ウエットからドライに変わるコンディションの中での走行となりましたが、我々はかなり高い競争力を示しました。実際に、予選では2台が揃ってQ2進出を果たすことができました。ですが、ブレンドンは最後のアタックでタイムを改善する事が出来ず、14位でセッションを終える事になりました。残念です。

ピエールについてはパワーユニットとギアボックス交換に伴うペナルティによって最後尾からのスタートが決まっていたため、Q2でのアタックを行いませんでした。明日のレースでは不安定な天候が予想されており、あらゆることが起こりうるものと考えています。臨機応変に状況に対応できるよう万全の準備を整え、良いリザルトが得られるよう全力でレースに臨むつもりです。


ポールポジションはレッドブル・レーシングのダニエル・リカルド。1分14秒759のコースレコードを記録し、モナコGP以来のトップグリッドを獲得した。2番手はチームメイトのマックス・フェルスタッペン。3番手は選手権に王手をかけるメルセデスAMGのルイス・ハミルトンという結果となった。

2018年F1第19戦メキシコグランプリ決勝レースは、日本時間10月29日(月)午前4時10分から行われ、反時計回り、1周4304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事で勝敗を決する。

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