ピエール・ガスリー、相方に1秒もの大差をつけられ14番手「ドライバビリティに苦戦」
トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは現地10月26(金)に行われたF1第19戦メキシコGP初日午後のプラクティスで、6番手タイムを刻んだチームメイトのブレンドン・ハートレーから遅れること0.986秒の14番手に終わった。
米国GPで投入された”スペック3改”エンジンに信頼性の問題が浮上したため、ホンダはFP1開始に先立ってガスリーの10号車に新品未使用のICE、ターボチャージャー、MGU-Hの3つのエレメントを投入。セッションが始まると2周のインスタレーションラップを走った後、週末の残りで使用する使い古した旧型スペック2に載せ替えた。
エンジン交換によってFP1を棒に振る事となったガスリーは、午後のFP2でようやく走行を開始。合計36周とまずまずの周回を重ねたものの、相方には遠く及ばず1分19秒047の14番手でマシンを降りた。セッションを振り返ったガスリーは「準備不足だったし、ドライバビリティに苦戦していた」と述べ、ハートレーに大きく遅れた理由を説明した。
ハートレーの28号車には、1セットしかない新しい空力アップグレードが搭載されていた。ハートレーは新しいアップグレードを高く評価しているものの、前戦アメリカGPで先行してこれを試していたガスリーは、バランスに不満を訴えていた。
準備不足とドライバビリティの問題で14番手
ピエール・ガスリーFP1: 20位, FP2: 14位
今日は楽勝とはいかない一日だった。エンジンを交換したためにFP1で殆ど走れなくて、午後のセッションに向けての準備に影響が出てしまったんだ。FP2に関しては、トラフィックに捕まったり幾つかドライバビリティの問題が出てしまい、順調なセッションではなかった。明日に向けて万全の準備を整えるためには、今夜は仕事が山積みだよ。
日曜の決勝でエンジン交換ペナルティを受ける事になるから、僕らの主なターゲットは予選じゃなくレースペースだ。グリッド後方からスタートする事が決定してるからね。今週末は厳しい状況に追い込まれているけど、それはシーズンの残りの2レースを見据えての戦略的な決断だから、僕は前向きだよ。
初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン。2番手にはダニエル・リカルドが続き、レッドブル・レーシングが後続を1秒以上も引き離す異次元の速さを見せた。3番手にはルノー・スポールのカルロス・サインツが続いた。
F1メキシコグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間10月27(土)24時から25時まで、公式予選は同27時から1時間に渡ってエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される。