メルセデスの2021年型F1マシン「Mercedes-AMG F1 W12 E Performance」の発表イベントにて (3)Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

隠し切れぬ絶対的な自信…王者メルセデス、プレシーズンテスト前に新車W12のシェイクダウン行わず

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前人未到のダブルタイトル8連覇を目指すV6ハイブリッド時代の絶対王者、メルセデスAMGペトロナスF1チームが新車「W12」を発表した。

PU部門を率いるハイウェル・トーマスは、ICE(内燃エンジン)とターボチャージャーの改良によりパフォーマンス向上を果たしただけでなく、設計上の不備から昨シーズン中に度々不具合を起こしていたMGU-Kの信頼性を改善させたと明かしたが、技術責任者のジェームス・アリソンはトークンの投入エリアを明かさないばかりか、ルール変更に伴うものを除きアップデートの詳細に触れなかった。

メルセデスの2021年型F1マシン「Mercedes-AMG F1 W12 E Performance」の発表イベントにて (1)Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

メルセデスの2021年型F1マシン「Mercedes-AMG F1 W12 E Performance」の発表イベントにて (1)

それ故、今季W12の詳細は3月12-14日のバーレーンでのプレシーズンテストを待つ他ないわけだが、チームがW12に絶対的な自信を持っている事は疑いない。

英国ブラックリーのチームは伝統的に、新車発表と合わせてシルバーストンでのシェイクダウンを行うのが常だが、今年は開幕前テストを前に実際のコースでW12を走らせる事はない。問題なく機能するとの確信の表れだろう。

チーム代表兼CEOのトト・ウォルフは「シルバーストンはいつも雨が降るから、もう二度と凍てつくような雨に濡れたくはなかったんだ」と語ったが、ライバルチームにとっては悪い冗談だろう。

ウォルフ代表は「フィルミングデーはバーレーンテスト後の火曜日に行う予定だ。その方がシルバーストーンで撮るよりも良い写真が撮れると思う」と付け加えた。

何時ぞやのウィリアムズのように、開発に遅れが生じていてシェイクダウンが行えない、という事は考えにくい。メルセデスは昨年、どのチームより早く2020年シーズンの開発に見切りを付け、リソースの全てを早々に2021年にシフトしている。

ひょっとするとプレシーズンテスト仕様がそのまま開幕バーレーンGP仕様という事もあり得るかもしれない。マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス擁するレッドブル・ホンダの前に立ちふさがる壁はやはり高そうだ。