フェラーリに同情するメルセデスのウォルフ「…僕にも二台を失った苦い経験があるから気持ちはよく分かる」

トト・ウォルフcopyright mercedesamgf1.com

メルセデスAMGのチーム代表であるトト・ウォルフは、「自分も同じような状況を経験したことがあるからフェラーリの気持ちはよく分かるよ。苦い思い出だ」とF1公式サイトで語り、シンガポールGPのオープニングラップで2台のマシンを失ったフェラーリに同情した。

「シンガポールは我々のウィークポイントだったので、今朝は選手権争いでのダメージを如何に抑えるかという話をしていました。それが、蓋を開けてみれば1位と3位です!事前予想からすれば最高の結果となりました」とウォルフは語る。

「でも、あのような事故があるとフェラーリに同情したくもなります。私も2台のマシンを失った経験がありますからね。苦い思い出です。でも我々はジレンマを抱えにここに来たのではありません。ルイスは先頭にいましたし、最高の結果を得ることができました」

レーススタート直後のホームストレートで、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネン、そしてレッドブルのマックス・フェルスタッペンの3名がサイド・バイ・サイドの争いを演じた結果クラッシュ、全員が1周目にリタイヤした。F1シンガポールGP多重クラッシュの動画

ウォルフは、ベッテルのドライビングが引き金になったとの見解を示す一方で、ベッテルがライコネンの存在を把握するのは難しかっただろうと述べた。

「セバスチャンが幅を寄せてきたように思いますが、彼にはイン側にいたキミが見えてなかったのではないかと思います。あの動きはマックスに対してポジションを守るために取ったものですし、あの時点で3番目の車があることを認識するのは極めて難しかったでしょう」

ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンのラインナップで2016年のF1に挑んだメルセデスは、スペインGPの1周目に同士討ちを喫し、2011年以来となる全滅状態に追い込まれた。今回のインシデントに対して、スチュワードはレーシングアクシデントを判断、誰にも罰則を科さない事を発表した。

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