メルセデス、ラウダの訃報に深い悲しみ「F1に大きな喪失感…あなたのような人物は今後永遠に現れない」
メルセデスAMGペトロナス・モータースポーツのチームプリンシパルを務めるトト・ウォルフが、5月20日月曜の夕方に亡くなった非常勤取締役のニキ・ラウダに敬意を表した。
ニキ・ラウダは現役時代にフェラーリとマクラーレンで3度F1ワールドチャンピオンを獲得。引退後の2012年に、F1に参戦するメルセデスAMGの非常勤取締役に就任した。以降毎戦に渡って現地で指揮を取ってきたものの、昨年8月に肺移植手術受け治療に専念。復帰の思い虚しく、20日月曜に70歳でこの世を去った。
「まず、チームとメルセデスを代表して、ニキの妻ビルギットと子どもたち、家族、そして親しい友人たちに深い哀悼の意を表したい」とトト・ウォルフ。
「ニキはこれからも変わらず、我々のスポーツにおける最も偉大な伝説の1つであり続けるだろう。彼はコックピットの内外を問わず、その英雄的なふるまいと、人間性、そして正直さを併せ持った人物だった」
「彼の死は、F1に大きな喪失感をもたらした。我々は史上最も驚くべき復帰を果たした英雄を失っただけなく、現代のF1にとって貴重な透明性と率直さをもたらした人物を失ったのだ。彼の理性的な声が聞けなくなる事が本当に寂しい」
「我々チーム・メルセデスとしては、偉大な導き手を失ってしまった。彼は過去6年半に渡って我々のチームメイトであり続け、常に残酷なほど正直で、完全に誠実だった。彼がチームの成功にどれだけ貢献したかは計り知れないし、その様を間近で見ることが出来た私は本当に光栄だった」
「彼はブラックリーやブリックスワースのフロアを歩く事によって、そして素晴らしく勇気づけられるスピーチによって、他の誰も真似できないエネルギーを我々に与えてくれた」
「ニキ、あなたは本当にかけがえのない人だ。あなたの代わりになる人物は永久に現れないだろう」
「あなたを会長と呼べた事はチーム全員にとっての誇りだった。あなたを友と呼べた事は、私にとってこれ以上ない栄誉だった」