マクラーレン、“方向転換”へ勝負の2連戦。ベルギーで最新ICE、本命はハンガリー

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苦戦が続くマクラーレンは、サマーブレイク前の最終2連戦で反撃の狼煙を上げる。今週末に控える2026年F1第10戦ベルギーGPでは最新仕様のメルセデス製パワーユニット(PU)を、そして翌週末の第11戦ハンガリーGPでは、自ら「重要」と表現するアップデート・パッケージを投入する。

マクラーレンは今季、コンストラクターズ選手権王者としてタイトル防衛に臨んでいるものの、9戦を終えて首位メルセデスに154ポイントの大差をつけられている。直近5戦で獲得した表彰台は、ランド・ノリスがバルセロナで3位に入った1度のみで、メルセデスとフェラーリに及ばない状況が続いている。

2戦遅れでメルセデス最新ICEを初投入

ワークスメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルが最新仕様を受け取ったのは、第8戦オーストリアGPだった。信頼性の改善が図られたこのスペックは、1週間後の第9戦イギリスGPでアルピーヌとウィリアムズにも供給された。

今季はメルセデス製PUの信頼性トラブルが続いており、バッテリーの不具合によりノリスとオスカー・ピアストリがそろって決勝をスタートできなかった第2戦中国GPを含め、マクラーレンはこれまで多くのポイントを失ってきた。

他チームとは異なり、マクラーレンがこれまで旧スペックを継続してきたのは、手持ちのPUのマイレージにまだ余裕があったためだが、ベルギーGPでは満を持して、2台のMCL40に今季3基目となる新仕様の内燃エンジン(ICE)を投入する。

新型リアウイングをベルギーで評価

ベルギーGPでは、最新仕様のICEに加えて新しいリアウイングも投入される。マクラーレンは金曜の2回のフリー走行を活用して「テストと評価」を実施する予定だが、これが「マカレナ・ウイング」であるかどうかは不透明だ。

マクラーレンはオーストリアGPに際して、フェラーリが先鞭をつけたマカレナ・ウイングの独自仕様を持ち込み、フリー走行を使ってその効果を検証する予定だったが、この計画は見送られた。

ベルギーで投入されるリアウイングについて、応用エンジニアリング担当テクニカル・ディレクターを務めるニール・ホールディは、「マシン開発の一環として、以前から準備してきたアップグレードだ」と説明する。

そのうえで、競争力向上への自信を示しつつも、その効果を大きく見積もることは避けた。

「多少の性能向上につながると確信しているが、純粋なパフォーマンス面で苦しんだイギリスGPの後だけに、今回も容易にはいかないと十分に理解している。そのため、競争力が大きく変わるとは考えていない」

ベルギーは序章、本命はハンガリー抜本改良

ベルギーで投入される最新仕様のICEと新型リアウイングは、トップ争い復帰に向けた序章にすぎない。マクラーレンがより大きな期待を寄せているのは、ベルギーの翌週に控えるハンガリーGPで投入を計画しているアップデート・パッケージだ。

マクラーレンによれば、このパッケージはコンセプトの「方向転換」を推し進める「重要」なものであるという。

サマーブレイク前の連戦を通じて投入される一連の改良は、シーズン後半に向けたマクラーレンの競争力を占うものになる見込みであり、ベルギーとハンガリーは反撃の糸口を掴めるかどうかの正念場となる。