マクラーレンF1、パトリシオ・オワードをメキシコGPで起用…若手FP1枠で
10月25日にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われるメキシコシティGPのFP1でマクラーレンは、パトリシオ・オワードにMCL38のステアリングを託し、若手起用義務枠の一つを消化する。
F1競技レギュレーションは全てのチームに対して、シーズン中に最低2回のFP1セッションで、F1参戦経験が2戦以下の若手ドライバーを起用することを義務付けている。
平川亮やガブリエル・ボルトレートなど、計7名のリザーブ/育成ドライバーを擁するマクラーレンは、この二枠の内の一つをインディカー・シリーズに参戦する25歳のメキシコ人ドライバーに与えた。
逆転のドライバーズタイトルを目指すランド・ノリス、あるいは44ポイント遅れのランキング4位につけるオスカー・ピアストリのいずれがシートを譲るのかは明らかにされていない。
オワードはInstagramのストーリーを通して「本当にエキサイティングなニュースだ。メキシコGPのFP1でマクラーレンのマシンを走らせることになった」とファンに伝えた。
「待ち切れない。母国のファンの前でF1マシンをドライブできるなんて、夢が叶ったようなものだからね。この素晴らしい機会を与えてくれたアンドレア(ステラ代表)やザク(ブラウンCEO)、そしてチーム全員に感謝したいけど感謝しきれない」
「今年のクルマはロケットのような速さだ。自分の役割を果たして、チームにできる限りの貢献をしたい」
オワードは現在、16レースを通して3勝を挙げて419ポイントを獲得し、2024年のインディカー・シリーズでランキング6位につけている。
「今週末はナッシュビルでインディカーのレースがあるから、今はそちらが最優先だけど、今から待ちきれない思いだ。今週末が終わったらヨーロッパに飛んでF1の仕事を開始する。楽しみだ」とオーワドは付け加えた。
2024年にマクラーレンのF1リザーブドライバーに昇格したオワードは、2021年のアブダビ若手テストや旧車テスト(TPC)プログラムのほか、2022年と2023年のアブダビGPでもFP1でステアリングを握るなど、F1マシンでの走行経験は豊富だ。