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第19戦F1ブラジルGPを直前に控えた11月4日(土)、ウィリアムズ・マルティーニ・レーシングは、同チームのレースドライバーを務めるフェリペ・マッサ(ブラジル / 36歳)が、2017年シーズンを以てチームから離脱することを発表した。
昨年F1引退を発表したマッサだが、バルテリ・ボッタスのメルセデス移籍に伴って1年契約でチームに復帰、今回が二度目の引退宣言となる。ウィリアムズは来季シートを確定していない数少ないチームの一つであり、マッサは母国レース前の去就決定をチームに要望していた。マッサは関係者やファンの長年の支援に感謝する。
「御存知の通り、僕は去年F1からの引退を発表した後ウィリアムズから連絡をもらった。そして、彼らの手助けをするために復帰することにしたんだ。チームとの4年間は本当に楽しかったし素晴らしい一時だったよ。でも、今度こそF1でのキャリアに終止符を打つことになるね。この場を借りて、僕をサポートしてくれた全ての人達、妻や父や家族、マネージャーのニコラス、友人達、同僚、そしてスポンサーの方々に心から御礼を言いたい」
「長年僕を支えてくれた情熱なファンのみんなにもお礼を言わなきゃね。多くの最高の思い出を以て最後のブラジルGPとアブダビGPの2レースに挑むよ。感傷的になっちゃうだろうけど元気いっぱいにF1を締め括って、新しい人生に向かっていきたいと思ってる」
「来年とか、もしくはいつか別のカテゴリでレースをする事があれば、また応援してくれたらうれしいね。本当にありがとう」
Thanks for the support love you guys 😉 pic.twitter.com/TUCcXIYHVv
— Felipe Massa (@MassaFelipe19) November 4, 2017
2002年にザウバーからF1デビューを果たしたマッサは、ミハエル・シューマッハのチームメイトとしてフェラーリに在籍した後ウィリアムズに席を移した。キャリア通算267戦(歴代6位)、優勝11回、ポール・ポジション16回、入賞163回(歴代5位)、総獲得ポイント1160(歴代8位)の錚々たる記録を誇るF1トップドライバーの一人。昨年復帰の説得にあたったウィリアムズの副チームであるクレア・ウィリアムズは、マッサへの感謝を声明として発表した。
「4年間に渡ってフェリペがチームのためにしてくれた全てに感謝しています。バルテリがメルセデス移籍を決めた際、彼が引退を延期してくれて本当に有難かったです。共に過ごした多くの時間とそれによって築き上げられた深い関係なしに、復帰はあり得なかったと思います。昨シーズンの母国ブラジルで感動的な声援を受けただけに、その後一転して復帰を表明するのは彼にとって難しい決断であった事は明らかです。フランク卿とチーム全員を代表してフェリペの今後の活躍と幸運を心から祈っています」
フェリペ・マッサの引退宣言に伴って、ウィリアムズの来季シートは一つ絞られた事になる。ランス・ストロールの新たなチームメイトにはロバート・クビサ、ポール・ディ・レスタ、パスカル・ウェーレイン、ダニール・クビアトらの名前が挙げられている。テクニカルディレクターのパディ・ロウは、来季シート発表を急ぐつもりはないと明らかにしている。