マルコ・アンドレッティ、2021年インディカーのフル参戦を辞退…引退は否定
アンドレッティ・オートスポーツのマルコ・アンドレッティは1月15日(金)、2021年シーズンのNTTインディカー・シリーズにフル参戦しない事を明らかにした。ステアリングを握るのはインディアナポリス500マイルレースのみとなる。
父マイケル・アンドレッティがオーナーを務めるチームで長年に渡りシリーズを戦ってきた33歳のアメリカ人ドライバーはその理由について「過去数ヶ月間に渡って熟慮した結果、2021年に向け自身のレース活動計画を変更する事にした」と説明した。
「これについては父(マイケル・アンドレッティ)に考えを伝え、じっくりと話をした。今後の進路を僕に委ねてくれたことに感謝している」
「望みさえすればシーズンをフルに走れる立場にあることは幸運だけど、僕は自分の進む道を少し変えてみることにした。今はそのための適切な時期だと思っている」
昨年のインディ500ポールシッターは、現役を続行する意思と意欲に溢れているとして、すぐさまレーシングドライバーを引退する事は考えていないと言い、必要に応じてチームをバックアップしていく意向を示した。
また、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP3クラスへの参戦を検討しているとも付け加えた。同シリーズは従兄弟のジャレットが参戦する予定となっている。
父マイケル・アンドレッティは「マルコとはよく話し合った。私は彼の決断を支持し尊重している。我々は彼のフル参戦を考えていたが、彼は別の道を歩む事を決めた」と述べ、最終的な決断は息子が下したと強調した。
アンドレッティ・オートスポーツは現時点でコルトン・ハータとアレキサンダー・ロッシ、そしてライアン・ハンター=レイの3名のシートが決まっているが、マルコの後任が誰になるのか、はたまた後任を置くのかどうかは明らかにされていない。
キャリア15年を誇るマルコ・アンドレッティは出走226戦で優勝2回、表彰台20回を記録。最後に表彰台の頂点に立ったのは、佐藤琢磨が初のポールポジションを獲得した2011年のアイオワ・コーン・インディ250だ。