2023年 F1ラスベガス PU投入状況:2台交換、サインツのグリッド降格ペナルティが確定

カルロス・サインツのクルマを修復するスクーデリア・フェラーリのメカニック、2023年11月17日F1ラスベガスGPcopyright Ferrari S.p.A.

国際自動車連盟(FIA)のF1テクニカル・デリゲートによる発表を元に、2023年F1第22戦ラスベガスGPにおけるドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。本ページは必要に応じて随時アップデートされる。

週末を前にニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が全車初となる8基目のエキゾーストを開封した。

排水設備不良により不運な事故に遭ったカルロス・サインツ(フェラーリ)はFP1を経て、ICE(内燃エンジン)とCE(コントロール・エレクトロニクス)を中古に換装。新たにES(バッテリー)を開封した事で10グリッド降格ペナルティを受けた。

Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
カルロス・サインツ 3
ニコ・ヒュルケンベルグ 8

フェラーリは不可抗力を理由にペナルティなしにESを交換できるよう、競技規定の適用除外を求めたが、デレク・ワーウィックら4名の競技審判団は「極めて異常な外部状況」により事故が発生したと認めつつも、免除規定がない以上、ペナルティを逃れる道はないと指摘した

なお現時点ではギアボックスを交換した者はいない。

アゼルバイジャンGPを前に競技規定が改定された事で、V6ハイブリッド・ターボ導入10年目の今年はICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kが各々年間4基まで使用できる事となった。CE、ESは各2基まで、そしてエキゾーストは年間8セットまでに使用が制限されており、超過した場合はグリッド降格ペナルティが科される。

F1ラスベガスGP:パワーユニット通季投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
レッドブル・ホンダRBPT M.フェルスタッペンVER 4 4 4 4 2 2 6
S.ペレスPER 5 5 5 5 3 4 6
フェラーリ C.ルクレールLEC 4 4 4 4 3 4 7
C.サインツSAI 4 4 4 4 3 2 7
メルセデス G.ラッセルRUS 4 4 4 4 2 2 4
L.ハミルトンHAM 4 4 4 4 2 2 5
アルピーヌ・ルノー E.オコンOCN 4 4 4 4 2 2 7
P.ガスリーGAS 4 4 4 4 2 2 7
マクラーレン・メルセデス O.ピアストリPIA 4 4 4 4 2 2 5
L.ノリスNOR 4 3 3 3 2 2 6
アルファロメオ・フェラーリ V.ボッタスBOT 4 4 4 4 2 2 7
周冠宇ZHO 5 5 5 4 2 3 7
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 4 4 4 4 2 2 4
F.アロンソALO 4 4 4 4 2 2 4
ハース・フェラーリ K.マグヌッセンMAG 5 5 5 4 3 3 6
N.ヒュルケンベルグHUL 5 5 5 5 2 3 8
アルファタウリ・ホンダRBPT D.リカルドRIC 4 4 4 4 3 3 6
角田裕毅TSU 5 5 5 5 3 3 7
ウィリアムズ・メルセデス A.アルボンALB 4 4 4 4 2 2 5
L.サージャントSAR 4 4 4 4 2 2 4

F1ラスベガスGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了