ダニエル・リカルド、15番手止まりも笑顔絶やさず決勝を楽観視する理由…大改良の「Q1カー」でQ2進出
15番手のQ2敗退と結果が奮わなかったにも関わらず、F1ラスベガスGP公式予選を経てダニエル・リカルド(アルファタウリ)は、笑顔を絶やさず決勝レースに向けて楽観的だった。
Q2のチェッカーフラッグを経て、15番手での敗退の知らせを無線で告げられたリカルドは、ただひとこと「分かった。明日に切り替えて行こう」と前を向いた。
クルマを降りて予選の出来について問われたリカルドは「たぶん…今週末のこれまでの感じより良かったと思う」と語った。
「僕らが特に1ラップペースで苦戦していたのは確かだ。実際、各セッションでは18番手、19番手、20番手とかで、僕らのクルマはまるで”Q1カー”だった(笑」
「予選に向けてかなり大きな変更を加えたんだけど、その結果として少しではあるけど確実にクルマに満足できるようになったんだ」
「まだ少し足りない部分があるのは分かっているけど、明日のレースに向けて少しは自信が持てるようになった」
「僕らのクルマは1ラップで全てのグリップを引き出すのが難しい。ここの路面は本当に特殊で、もちろん新しいし、まだオイルスリックがあるような感じだ」
「サポートレースがないうえに、多分、公道部分が開放された後に汚されちゃってるんだと思うんだけど(笑 、トラック・エボリューションもそんなに大きくないし、正直に言って僕らはこの状況でグリップを引き出すのに苦労してる」
「でもレースは長く何周も走るわけだから、それによってタイヤをもっと機能させされると思うし、そうなればもう少し良くなるはずだ」
楽観的に見えるのはロングランに自信を持っているからなのか?と問われると「うん、そうだね」と答えた。
「昨夜というか、あるいは今朝と言うべきか、(FP2での)僕らの1ラップペースは(予選の時より)遥かに酷かったと思うけど、終盤のロングランに関しては明らかに競争力を感じた。だから明日に向けて幾らか楽観的になれるんだ」
「それに15番手ではあったけど、FP3と比べてクルマを改善できたし、僕としてはポジティブな部分に目を向けようと思ってね。だって巨大ではないかもしれないけど、それでも一歩前に進めたんだから、少しでも評価しないと!」
2023年F1ラスベガスGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手に僚友カルロス・サインツが、3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続く結果となった。
決勝レースは現地11月18日(土)22時にフォーメーションラップが開始され、1周6,201mのラスベガス市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。