キミ・ライコネン、F1引退によってベッテルと会う機会が増える事を期待…今後の計画の一端を明かす

会見そっちのけでじゃれ合うアルファロメオのキミ・ライコネンとフェラーリのセバスチャン・ベッテル、2019年7月25日F1ドイツGPにてCourtesy Of Alfa Romeo Racing

キミ・ライコネンは1年の大部分が忙殺されるF1から去った事で、友人でありフェラーリ時代のチームメイトであったセバスチャン・ベッテルと会う機会が増える事を期待している。そう、例えば、バドミントンをするために。

42歳のフィンランド人ドライバーはF1史上最も経験豊富なドライバーという称号と共に、アブダビGPで20年に渡るF1での現役にピリオドを打った。そんなヤス・マリーナでのラストレースを前にドイツ通信社のインタビューに応じたライコネンは、ベッテルとは今後も連絡を取り合う間柄なのかと問われると次のように答えた。

Courtesy Of Alfa Romeo Racing

アルファロメオのキミ・ライコネンとアストンマーチンのセバスチャン・ベッテル、2020年7月5日F1オーストリアGPにて

「もちろんさ。スイスに住んでいた時は家が近かったから、レース以外でも一緒に過ごすことが多かったんだけど、今は少し離れた場所で暮らしているから…でも、もうすぐ時間ができるから、時々は会う事になると思うよ」

2人が仲良くなったのはフェラーリでタッグを組んだ2015年以前の事だった。ライコネンはかつて、F1グリッドの中で唯一”友達”と呼べるドライバーとして、ベッテルとアルファロメオのチームメイト、アントニオ・ジョビナッツィの名を挙げた。

「フェラーリでは2人とも良い時間を過ごせたし、以前からお互いを知っていたから何かとやりやすかった」とライコネンは続ける。

「アルファロメオで過ごした3年間ではアントニオ・ジョビナッツィとも仲良くなった。誰とも上手くやってきたけど、セバスチャンとはもっと仲が良かったんだ」

Courtesy Of Alfa Romeo Racing

アントニオ・ジョビナッツィから自身に向けたトリビュート・ヘルメットを受け取るアルファロメオのキミ・ライコネン、2021年12月12日F1アブダビGPにて (1)

ライコネンとベッテルと言えば、”跳馬の同僚”と言うよりも”バトミントン仲間”というイメージが強い(?)が、コロナ渦の影響でフィンランドに戻ったためだろうか、最近は対戦していないと言う。

ライコネンは「ここ数年はバドミントンをやってないんだ。何度か彼に勝たせてあげようとした事もあったんだけどね」と冗談を言いながら「たぶん彼は僕が年をとったところを見計らって僕に勝つつもりなんだと思う(笑 」と付け加えた。

引退後の計画についてライコネンは「ナンセンスで政治的な要素が多すぎる」としてF1チームの運営に関わる可能性を除外した上で「何の計画もないし、何の計画も立てていない」と説明する。

「家にいても退屈だろうって言われたりもするけど、もし家の居心地が悪いなら住む場所や一緒に住む人を変えた方が良いだろうね」

「僕にはそんな悩みはないし、別に旅をするのが好きなわけでもないから、一切家を出ずに一週間過ごす事だってできる」

「正直なところ、(何をするのかは)まだ本当に分からないんだ。何か面白い事があればやってみるかもしれないけど、何もなければ息子のカートの世話をするかもしれない。まあ自分のチームがあるし、遊びとしてのモトクロスは絶対に続けるけどね」

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