キミ・ライコネン、NASCARとF1の雰囲気を比較…周回数不足の中で予選突入も「まずまず」8ヶ月ぶりにレースへ

メディアの取材に応じるアルファロメオのキミ・ライコネン、2021年12月10日F1アブダビGPにてCourtesy Of Alfa Romeo Racing

今週末の8月21日(日)にワトキンス・グレン・インターナショナルで開催されるNASCARカップシリーズには、シリーズ史上最多となる7カ国のドライバーが参戦。その中には2人の元F1ドライバーがいるが、注目は何と言っても2007年のF1ワールドチャンピオン、キミ・ライコネンだ。

19年間に渡るF1でのキャリアを通して21回のグランプリ優勝と103回の表彰台を積み重ねたアイスマンは今回、トラックハウスレーシング一員としてダニエル・スアレス、ロス・チャステインと並びシボレー・カマロZL1のステアリングを握る。

2011年にシャーロット・モータースピードウェイで行われたNASCAR Xfinityシリーズ及びトラックシリーズのレースに参戦した経験を持つライコネンは、予選を前に行われた記者会見の中でNASCARの雰囲気をF1と比較するよう求められ「気にってるよ。すごくリラックスできているし」と答えた。

「スケジュール的には前回と少し違うけどね。COVIDの影響で多くのスポーツがそうなった事ではあるけど、(シリーズの主催者は)週末に何日も費やす必要はないのかもって考えに至った。無論、僕的にはもっとテストやプラクティスがあった方が良いんだけどね」

「でも、物事ってやつはそういうものさ。とにかく、僕は本当に気にってる。すごくリラックスできているし、F1よりも遥かにアットホームな雰囲気もいい」

僅か1回のプラクティスで13周のみを走り、39台中20番手を記録したライコネンは、続く予選でポールポジションのチェイス・エリオットから1.347秒遅れの27番手を刻んだ。

10周に渡る予選を終えた42歳のフィンランド人ドライバーは「もっと周回数を重ねられればよかったんだけどね」と振り返った。

「ポテンシャルがあるようには感じたけど、どのラインを取ればいいのか分からないんだ。全てをまとめるには周回数が足らなかった。でも楽しかったよ」

「概ね、シミュレーター作業を終えて予想していた通りだった。もちろん、いつだって違いはあるものだけど、シミュレーターのデータは粒度が低い」

「幾つかの場所でもう少し上手くやる必要があったけど、まずまずだよ。悪くはない。特に何かを期待していたわけじゃないし、真ん中あたりにいるわけだからOKさ」

21日(日)現地15時、日本時間翌月曜早朝5時より行われるワトキンス・グレンでのカップシリーズ第25戦はライコネンにとって、アルファロメオC41をドライブした昨年末のF1アブダビGP以来初のレースとなる。

ライコネンと同じ元F1ドライバーのダニール・クビアトは予選36番手からの巻き返しを目指す。

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了