日本人初快挙!中村紀庵、2021年カート世界選手権チャンピオンを獲得…5年以内のF1到達目指す
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中村紀庵(2007年11月12日生、Kean Nakamura Berta)選手がカート競技の最高峰、2021年CIK-FIAカート世界選手権OKジュニア・クラスのチャンピオンに輝いた。表彰台の中央には日の丸が掲げられ、セレモニーでは君が代が流れた。
舞台は全長1,580mのカンピージョス・サーキット(スペイン)。10月31日(日)のレースはウェットコンディションとなり、FIAカート世界選手権は3年連続で雨に見舞われた。OKクラス76名、OKジュニアクラス109名、44カ国、5大陸から計185名がエントリーした。
トリッキーな路面条件の中、9番グリッドからスタートした中村紀庵選手は1周目を終えて4番手に、10周目に2番手にまでポジションを上げ、ラップリーダー追撃の体制を築いた。
16周のレースはフレディ・スレーター(イギリス)が4.744秒差を付けてトップチェッカーを受けたものの、バトルの際にスポイラーが脱落した事からペナルティが科され、中村紀庵選手が0.256秒差で12~14歳クラスの世界王座に輝いた。
日本人ドライバーがFIAカート世界選手権でチャンピオンに輝いたのは中村紀庵選手が初めて。表彰台でカート世界選手権会長を務める元F1ドライバーのフェリペ・マッサからチャンピオントロフィーを受け取った。
#FIAKarting – Kean Nakamura Berta took advantage of Slater’s penalty & brings home a World Junior Championship title to his country while Tuukka Taponen in OK had a great race right to the end & gave his team its second world crown of the year🏆 https://t.co/wuen2SmAs6 pic.twitter.com/VJl7m46S5R
— FIA (@fia) October 31, 2021
元F1ドライバーのアレクサンダー・ヴルツの息子オスカーは24位、グランプリ通算41回の出走を誇るヤン・ラマースの息子レネは20位、堂園鷲選手は26位という結果だった。
14歳以上を対象とするOKクラスは、ルイジ・コルーチョ(イタリア)に11.889秒差をつけてトゥッカ・タポネン(フィンランド)がタイトルを獲得した。マクラーレンF1ジュニアのウーゴ・ウゴチュクウ(Ugo Ugochukwu)は4位。佐藤凛太郎選手は25位でフィニッシュした。
ドライバーマネジメントを担当するBuzzグループによると、中村紀庵選手は5年以内にF1ドライバーになる事を目指しているという。
FIAカートアワードの授与式は2021年12月18日(土)にパリで開催される。