マックス・フェルスタッペンの父ヨスは、マクラーレンとの悲惨な3シーズンを乗り越え、レッドブル・レーシングと共に復帰後初優勝を目指しているホンダについて、その努力が報われる事を祈っていると語った。

「チーム内の誰もが準備を整えており、ホンダとのコラボレーションを楽しみにしている」とヨス・フェルスタッペン。英国ミルトン・キーンズのファクトリーには、ホンダと共に表彰台の頂点を目指そうというポジティブなエネルギーが満ち溢れていると語る。

「それは一目見ただけで分かるレベルだ。ホンダ側のスタッフ達はとても落ち着き払っているし、本当に組織立っている。ただし忘れないで欲しいのは、これはあくまでもスタート地点だという事だ。今後は一方的に良くなっていくだけだと思っている」

酷い雨のレースとなった2016年のF1ブラジルGPで、1993年のドニントン・パークでのアイルトン・セナを彷彿とさせる驚愕の走りを披露したマックス・フェルスタッペン。それ以降、史上最年少F1デビューを果たした若きオランダ人ドライバーは、次世代のF1ワールドチャンピオン筆頭候補に名を挙げられてきた。

バルセロナ合同テストを見る限り、SF90を作り上げたフェラーリがコンテンダー最有力である事は否定し難く、レッドブル・ホンダRB15は、ピエール・ガスリーのクラッシュの影響もあり、まともに予選及びレースシミュレーションを消化できないままに、開幕の地メルボルンへと向かう事になる。フェルスタッペンが今年成功をおさめるためには何が必要なのだろうか？

「難しい質問だ」とヨス。「目標はワールドチャンピオンになることだが、今年はまだホンダと共に挑む初めてのシーズンであり、現実的にならなければならない。2・3勝を挙げてチャンピオンシップで3位以内に入れれば成功と言って良いだろう」

「適切なタイミングで正しいマシンに乗る必要がある。我々は正しい場所にいる。ホンダとレッドブルの旅の始まりは本当にポジティブだ。我々は両者のタッグの行く先を楽しみにしているし、一旦勝利を収めてしまえば、ホンダは勢いづくだろう。彼らは厳しい時間を過ごしてきたが、私はそんな状況が上向く事を祈っているし、彼らの努力が報われる事を願っている」