ジェンソン・バトン自伝 ライフ・トゥ・ザ・リミットの表紙

佐藤琢磨推薦、ジェンソン・バトンの自伝「ライフ・トゥ・ザ・リミット」が本日発売

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2009年のF1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンの知られざる人生の物語を描いた自伝「ライフ・トゥ・ザ・リミット」が、4月19日に株式会社東洋館出版社より刊行された。原書は本国イギリスでも大ヒットとなり、2018年度の名誉ある「英国スポーツブック賞」自伝部門の最終ノミネート作にも選ばれた。

BARホンダ時代のチームメイトである佐藤琢磨は「この本には僕も知らなかった、F1という大舞台で共にした盟友の歓喜と苦悩が描かれている!」と推薦。若かりし頃に、レース界のプレイボーイと称されたバトンが、特殊な世界で体験した葛藤と疑念、笑顔と涙、歓喜と絶望を語り尽くしている。

幼少時代、今はなき父ジョンの影響でカートレースの世界へ進んだバトン少年。彼の人生は決して順風満帆ではなかった。幼い頃に両親が離婚。母親の再婚相手とは反りが合わずにほろ苦い日々を過ごし、サーキットでは親友を事故で失って悲しみに打ちひしがれる。学校では目立たない大人しいタイプで、カートレーサーとして活躍していることも同級生たちには知られておらず、苦手なサッカーをするときには肩身の狭い思いをしていたなど、本書ではバトンの意外な側面も明らかになる。

20歳という当時異例の若さでF1トップデビューを果たしたバトンは、F1という大舞台で現実をまざまざと体感する。そこで描かれるのは、レーサーとして世に認められるまでの苦難や極限の戦い、疑念と希望。愛すべき、そして憎き人々との出会い。

フェルナンド・アロンソやルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテルといったライバルであり良き友人たちと交わした笑顔と、散らした火花。ワールドチャンピオンになる直前で味わった強烈なプレッシャー。コックピットに入るたびに感じた静寂。天に昇るような高揚感と地獄に落ちるような絶望感。

2014年、バトンを哀しみのどん底に突き落とす出来事が起こる。それは父ジョンとの永遠の別れであった。バトンにとって父は、人生の道を示してくれた愛すべきオールド・ボーイ。父の死、マクラーレン・ホンダでの不安定な将来、冴えないシーズン…。心はしだいにレースから離れ始めていく。

そして2016年にF1引退を決意。本書はバトンがF1を引退し、ロサンゼルスで落ち着いた生活を送っていた2017年に執筆された。バトンはその時改めて感じる。「F1への未練はないが、僕はレースが大好きだ」と。

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著者:ジェンソン・バトンのプロフィール

1980年1月19日、 イングランド・サマセット州フルーム生まれ。ラリークロスのレーサーだった父ジョン・バトンの影響で幼いころからモータースポーツの世界にのめりこむ。

17歳にしてヨーロッパ・フォーミュラ・スーパーAチャンピオンシップで優勝した最年少ドライバーに。そして2000年、弱冠20歳でF1デビューを果たす。1年目はF1史上最年少のポイント・スコアラーを記録し順調なスタートを切るが、その後は度重なる移籍やチームの不振が続き、2006年シーズンのハンガリーGPで待望の優勝を遂げる。

2009年には開幕から一度もポイントリーダーの座を譲らずに初の世界王者に。その後もトップレーサーとしてF1界を牽引し、2017年の引退までに300戦を超えるレースを戦った数少ないドライバーの1人となった。2018年からはチーム国光の一員として日本国内最高峰レースSUPER GTにフル参戦。シーズン1年目でチャンピオンに輝いた。

レース以外の場では、ジェンソン・バトン・トラストを設立し、「ジェンソン・バトン・トライアスロン」レースの主催などを通じて資金を集め、がん研究などに寄付している。

訳者:児島 修プロフィール

英日翻訳者。1970年生まれ。立命館大学文学部卒。訳書に『シークレット・レース ~ツール・ド・フランスの知られざる内幕』(小学館文庫)、『スター・ウォーズはいかにして宇宙を征服したのか』(パブラボ)、『やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす』(大和書房)、『一人になりたい男、 話を聞いてほしい女』(ダイヤモンド社)、『ペドロ・マルティネス自伝』など。

書籍情報

書名
ジェンソン・バトン自伝 ライフ・トゥ・ザ・リミット
著者
ジェンソン・バトン
翻訳
児島修
判型
四六判
頁数
384
発売日
4月19日
価格
1800円
発行元
東洋館出版社

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