レッドブル代表ホーナー、メルセデスに先行許すも意に介さず「鈴鹿は雨でも素晴らしい」とフェルスタッペン
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は10月7日(金)に行われたF1日本GPの初日を終えて「かなり真っ当な1日」になったとの認識を示し、メルセデス勢に先行を許しながらも意に介さなかった。
90分間に渡って行われたFP2でジョージ・ラッセルがトップタイム、僚友ルイス・ハミルトンが2番手タイムを刻んだ一方、レッドブル勢はコンマ8秒の遅れを取り、マックス・フェルスタッペンが3番手、セルジオ・ペレスが4番手でヘルメットを脱いだ。
ただし、メルセデスがドライバー1人に対してフルウェット1セット、インターミディエイト2セットの新品を投じたのに対し、レッドブルはFP1で使った中古のインターを履き続けた。
セッションを振り返ったホーナーは「このコースはタイヤにかなり厳しく、我々はFP2の走行を1セットのインターミディエイトに留めた。対するメルセデスは3セットを使ったと思う。故に、我々のペースはまずまずだと思う」と指摘した。
「鈴鹿ではフロントタイヤがあっという間にダメになってしまうため、多くの結論を出すのは難しい。集めた大量のデータを分析する必要があるが、全体としては真っ当な1日になったと思う」
レッドブルに限った事ではないが、エンジニアは2日目に向けてセットアップに頭を悩ませることになる。天気予報では予選が行われる土曜の鈴鹿はドライとなる見通しだが、決勝が行われる日曜は再び降雨のリスクがある。
セットアップに関してホーナーは、土曜がドライ、日曜がウエットという状況の中で妥協点を見出す必要があると考えている。
「今夜はそういう議論が続くだろう。グリッドポジションを重視するのか、それとも実際のレースを重視するのか? それが問題だ」とホーナーは付け加えた。
日曜のレースでドライバーズタイトルの連覇に臨むフェルスタッペンは不確定要素を理由に、この日のタイムシートはあまり当てにならないとした上で、新たに学ぶ必要があるという点でFP3はゼロからのスタートになると強調した。
「もう少し参考になるようなタイムシートであって欲しかったけど、そんな事とは関係なく、鈴鹿を走れるのはいつだって良いもんだよ」とフェルスタッペン。
「幸運にも天気が大荒れになることはなかったし、少しは周回数を重ねて幾つかのことに取り組む事ができた」
「ウェットセッションの時はいつもの事だけど、ペース的に自分達にどの程度の競争力があるのかを知るのは少し難しい」
「基本的な事については学べたけど、それ以上のことはできなかったから、明日のドライコンディションでどんな感じに走れるか楽しみだよ」
「基本的に明日は誰にとってもドライでのゼロからのスタートになるから、グリッド全体で大きな違いが出るとは思わない」
2022年F1日本GPのFP2では、ジョージ・ラッセルが最速をマーク。これにルイス・ハミルトンが続いた事でメルセデスが初日をトップで締め括った。3番手にはコンマ8秒遅れでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。
2022年F1日本グランプリ3回目のフリー走行は10月8日(土)12時から、公式予選は同15時から1時間に渡って鈴鹿サーキットで開催される。