
降板から8か月…ジャック・ドゥーハン、アルピーヌF1との契約解除。日本での再起なるか
ジャック・ドゥーハンが、2026年シーズンを前にアルピーヌF1チームを離脱した。チームは2026年1月13日、「双方合意のもと」で契約を正式に終了したとする声明を発表した。この契約は本来、2026年末まで有効だった。
2025年シーズン序盤にレギュラーシートを失ってから8か月。2022年から続いてきたチームとの関係に終止符を打ち、ドゥーハンは自身のキャリア継続を懸け、日本のスーパーフォーミュラへと視線を向けている。
Courtesy Of Alpine Racing
アルバート・パーク・サーキットを走行するジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)、2025年3月15日F1オーストラリアGP
わずか6戦で失ったF1シート
ドゥーハンのF1キャリアは、あまりにも短く、波乱に満ちたものだった。2024年最終戦アブダビGPで、解任されたエステバン・オコンに代わってデビューを果たし、2025年からフル参戦を開始した。
だが、第6戦マイアミGP終了後、チームはドゥーハンを降板させる決断を下す。後任に据えられたのはフランコ・コラピントだった。この交代の背景には、エグゼクティブ・アドバイザーに就任したフラビオ・ブリアトーレの強い意向があったとされる。
当初、チームは「ドライバーのローテーション制」による5戦限定起用と説明していた。だが、ブリアトーレは後にこれを否定。南米の強力なスポンサーを持つコラピントが、結果的にシーズン終了までシートを維持した。
だが、この判断がチームの浮上につながることはなかった。アルピーヌは2025年シーズンを通して低迷し、獲得ポイントはピエール・ガスリーが挙げた22点のみ。コンストラクターズランキングは最下位の10位に沈んだ。
スーパーフォーミュラに懸ける再起の道
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)とともにドライバーズパレードに向かうリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)、2025年3月23日(日) F1中国GP(上海インターナショナル・サーキット)
アルピーヌを離れたドゥーハンの視線の先には、世界でも屈指の競争水準を誇る日本のスーパーフォーミュラ(SF)への参戦があると見られている。
昨年12月、ドゥーハンはKONDO RACINGから鈴鹿サーキットでの合同テストに参加した。だが、その内容は厳しいものだった。デグナーコーナーで3度にわたってクラッシュを喫し、自身の評価を高める走りには至らなかった。
現時点で、SF各チームからドゥーハン起用の正式発表はない。将来は不透明だが、別のF1チームに加わり、プライベートテストを通じて再起を図る可能性も残されている。
アルピーヌは今回の契約解除について、ドゥーハンが「他のキャリアを追求できる機会を得ることになる」と説明した。
レッドブルの育成プログラムを経てアルピーヌに加入し、24歳でF1シートを失ったドゥーハン。グリッド復帰を果たせなければ、そのF1キャリアは出走7戦、最高位13位(2025年中国GP)で幕を下ろすことになる。