ターン1でセルジオ・ペレスと接触しコース外に出るレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2019年F1イタリアGP決勝レースにて
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フェルスタッペン「不運があった事を踏まえれば8位は上出来」

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1第14戦イタリアGPでの53周に渡る決勝レースを振り返って「不運があった事を踏まえれば8位は上出来」だと語った。

スタート直後、フェルスタッペンは慎重にドライブしターン1へと向かったものの、レーシングポイントのセルジオ・ペレスと軽く接触。フロントウイングにダメージを負ってしまい、予定外のピットストップを強いられた。

出鼻を挫かれいきなりダントツの最下位に沈んだものの、第二スティントを終える頃には10番手を走行。ミッドフィールドを一掃した。だが、27周目にタイヤ交換に動いたその翌周に、マクラーレンのカルロス・サインツがアンセーフリリースで停車。バーチャルセーフティーカーが導入された。

これに乗じてピット作業を行ったランド・ノリスとアントニオ・ジョビナッツィ、そしてケビン・マグヌッセンがフェルスタッペンの前に出てしまい、フェルスタッペンは2度手間を喰う格好となった。

その後、7ラップをかけて3台を追い抜いたフェルスタッペンは、7位をかけて18周に渡ってペレスを追い回したものの、トップスピードに勝るレーシングポイントのマシンを抜くことは出来ず、8位でチェッカーフラッグを受けた。

クリスチャン・ホーナー代表によると「トを得た状態での走行中にレブリミッターに若干の問題があった」との事で、このトラブルのために「オーバーテイクがかなり難しかった」のだという。

不運があった事を踏まえれば8位は上出来

マックス・フェルスタッペン決勝: 8位, グリッド: 19番手

渋滞していたターン1に向かってブレーキングしていた時に、セルジオのリアタイヤに軽く触れてしまい、フロントウイングが壊れてしまった。ピットインして新品に交換しなきゃならなかったけど、諦めたりはしなかった。クリーンエアーの中でのペースが本当に良かったからね。

頑張ってかなりの数のマシンを追い抜いたけど、ピットインした次の周にバーチャルセーフティカーが出てしまったのは不運だった。せっかく追い抜いたはずの3・4台がまた目の前に現れたんだから。

もう一度彼らをオーバーテイクしたけど、そのおかげでタイヤがかなり傷んでしまい、レース終盤はペレスに前を塞がれ詰まってしまった。今回のレースで2度目だった。ストレート速度が速すぎて追い抜けなかったんだ。ホンダのパワーユニットの性能は向上しているけど、更に改善させるために今後もハードワークを続けていかなきゃね。

ターン1での出来事を踏まえれば8位フィニッシュは悪い結果じゃないし、後方スタートにはこういったリスクが付き物だからね。スパとモンツァの2戦は例年僕らにとって厳しいレースになるけど、この後に控えるグランプリはよりノーマルな週末になる。上位との差を縮めてみせるよ。


決勝レースでは、地元フェラーリのシャルル・ルクレールがポール・トゥ・ウイン。スパに続いて2連勝を上げ、2010年ぶりのモンツァでの勝利をフェラーリにプレゼントした。2位はバルテリ・ボッタス、3位表彰台にはルイス・ハミルトンが滑り込んだ。

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