13番手アロンソ、予選結果は嬉しい誤算と喜ぶも「決勝では現実に引き戻されるかも…」
マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、モンツァで行われたF1イタリアGP予選でQ2ラウンドに進出し13番手を獲得。旧型のシャシーに加えて、前戦でのクラッシュのダメージが体に残る中、見事な走りを見せつけた。
“シーズン最大の苦戦”を予想し臨んだ予選での好結果にアロンソは「嬉しい誤算」と満足するも「決勝では現実に引き戻されるかも…」と語り、慎重な姿勢を崩していない。MCL33は週末を通してグリッド後方のポジションを争っており、空気抵抗過多のマシンの弱点が露呈している。
決勝では現実に引き戻されるかも
フェルナンド・アロンソ予選: 13位, FP3: 17位
昨日の僕らは貧弱なパフォーマンスだったから予選Q1は厳しい争いになるって覚悟してたんだけど、チームが夜通し改善に励んでくれたおかげで、今日のマシンは速さを増していた。13番手からレースをスタートできるのは嬉しい驚きだよ。なにせ数時間前までは考えられなかった事だからね。
ただし明日の決勝に付いては若干心配してるんだ。ひょっとすると現実に引き戻されて苦戦するかもしれないからね。まあ、様子をみてみるよ。ポイント圏内に近い位置からのスタートだから、スタートをちゃんと決めて戦略を上手くやれれば何が起きても不思議じゃないしね。
Q2の終盤はおかしな状況だったよ。アウトラップで数台が集団になって、各々タイヤを温めながら前後のギャップ作ろうとしてたんだ。そしたら、アタックに入る前のパラボリカの所で、ケビン(マグヌッセン)が僕をイン側からオーバーテイクしようとしてきたんだ。
タイム計測のために加速し始めたところだったのに、ターン1でサイド・バイ・サイドになってしまい、2人ともタイム更新のチャンスを失ってしまったんだ。僕としては結果に大きな差は出なかったけど、チームメイトはQ3に進出してるわけだから、奴が悔しいのは間違いないだろうね。
Q2でのインシデントに対してマグヌッセンはアロンソを猛烈に罵倒。「奴は自分の事を神だと思ってやがる。さっさと引退しやがれ」と吐き捨てた。
ポールポジションは母国フェラーリのキミ・ライコネン。2番手に僚友セバスチャン・ベッテルが続きフェラーリがお膝元モンツァで18年ぶりにフロントロウを独占した。3番手にはメルセデスのルイス・ハミルトンが続く結果となった。
2018年F1第14戦イタリアグランプリ決勝レースは、日本時間9月2日(日)22時10分から行われ、1周5,793mのモンツァ・サーキットを53周する事で勝敗を決する。