ウェットコンディションのイタリアGP FP1を走行するトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレー
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トロロッソ、苦手モンツァで堅実な滑り出し「まずまずの結果、マシンの感触も悪くない」

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スクーデリア・トロロッソのジョナサン・エドルズ主任レースエンジニアがF1イタリアGP初日プラクティスを振り返り、FP1とFP2で実施した走行プログラムについて説明した。

カレンダーの中で最も長い歴史と伝統を誇るイタリアGPの舞台モンツァは、シーズン中トップレベルの超高速サーキットとして知られており、トロロッソ・ホンダSTR13との相性はカレンダーの中で最も悪い。

降雨によりウェットとなった午前のFP1では、ホンダ製パワーユニットの高いドライバビリティが一役買い、ブレンドン・ハートレーが4番手、ピエール・ガスリーが6番手でセッションを終えた。

続く現地午後3時からのFP2では雨も上がり、路面は完全なドライコンディション。マシンの実力差が表れる事となり、ガスリーは14番手、ハートレーは16番手でマシンを降りた。

2回のプラクティスを振り返ったエドルズは「マシンとの相性が悪いグランプリである事を思えば悪くない結果だし、マシンの感触も悪くない」と述べ、土曜以降の改善に期待を示した。

まずまずの結果、マシンの感触も悪くない

ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア

モンツァで開催されるイタリアグランプリは、熱狂的なティフォシが特別な雰囲気を作り出し、シーズンで一番の盛り上がりをみせる週末の一つだ。残念な事に、今朝はあいにくの大雨の中でスタートすることになったけど、熱心なファンが大勢詰め掛けてくれた。

1回目のフリー走行ではセッションを通して雨が降り続き、大半がインターミディエイトタイヤが適したコンディションだった。金曜の走行では予選・決勝で使う分とは別にタイヤを1セット使うことができるため、まずますの周回が走り込めて満足している。

今日は空力とメカニカルに関するテストを多く準備していたのだが、ウエットコンディションのため全てを消化する事が出来なかった。グリップがとても低いことに加えて、モンツァ特有の低ダウンフォースセッティングが影響し、両ドライバーともマシンバランスに苦戦していたが、それでも学ぶことがあったセッションだった。

2回目のフリー走行でも雨が予想されていたのだが、結局雨は降らずにドライコンディションとなった。エリクソン(ザウバー)の大クラッシュによって開始が遅くれてしまったが、怪我もなく無事だったのがなによりだよ。FP2では予選に向けての準備として、2種類のタイヤで通常テストとロングランを行った。

セッション序盤に軽めの燃料で走行した後、ブレンドンのマシンに問題が出てしまい修復に手間取ってしまった。その結果、スーパーソフトでの走行をセッション終盤まで行う事が出来なかったわけだが、その時点で他のチームは燃料を多く積んだロングランを開始しており、トラフィックのために予選シミュレーションが台無しになることはなかった。ただし、ブレンドンはロングランを十分に出来ず、その点は残念だ。

最も苦戦するだろうと思って臨んだ週末であった事を踏まえれば、全体的には上手くいったと言えるし、マシンの感触は悪くなかったと思う。


初日をトップで締め括ったのは地元スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番手にキミ・ライコネンが続き跳ね馬が1-2体制で初日を締め括った。3番手にはベッテルから0.287秒遅れでメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが続いた。

F1イタリアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月1日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンツァ・サーキットで開催される。

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