レッドブル、ホンダの助言を受け降格消化「一番前からスタートしない方が面白いだろ?」と余裕のヘルムート・マルコ
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、モンツァでエンジン交換ペナルティを消化する決断に至った背景にホンダの助言があった事を明かした上で、マックス・フェルスタッペンが受ける5グリッド降格はさほど大きな問題にはならないとの認識を示した。
ポイントリーダーのフェルスタッペンは今季5基目のICE(内燃エンジン)の開封により5グリッド降格を、セルジオ・ペレス(レッドブル)は4基目のICEを搭載した事で、おのおのF1イタリアGPの決勝レースで10グリッド降格ペナルティを受ける。
ホーナーはSky Sportsとのインタビューの中でエンジン交換を決断した理由を次のように説明した。
「エンジンパートナーのアドバイスでペナルティを受ける事にした。5グリッドというのはさほど厳しいものではないし、残り7戦を見据えて予備タンクにエンジンを追加する事は戦略的に正しいと判断した」
なお、モータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはORFとのインタビューの中で「ここはオーバーテイクが容易だし我々は絶好調だから、一番前でスタートしない方がジャーナリスト諸君にとっては、よりエキサイティングだろう」と冗談交じりに語っている。
フェルスタッペンは最速シャルル・ルクレール(フェラーリ)に迫る2番手で初日プラクティスを終えた。対するペレスは6番手という結果だった。
両者のラップタイムは0.587秒と開いているが、ホーナーによるとこれは搭載しているフロアの違いによるものではないようで、曰くその差は「コンマ1秒以下」程度と予想されると言う。
初日のタイムシート上ではライバルのフェラーリに先行を許した形だが、ホーナーは両ドライバーと同じ様にこれまでの進捗に手応えを感じているようだ。
「妥当な1日だった。誰もが黙々と自分の仕事をこなしていた」
「様々なタイヤ、そして色々なダウンフォース・レベルを試した。マックスは間違いなく自分が満足できるバランスを見つけたし、チェコもだんだんそれに近づいていると思う」
「今夜は検討すべき事がたくさんある。2台にペナルティが科される事で若干、シンクロがずれる事になるが、日曜のレースは本当にエキサイティングなものになると思う」
F1イタリアGPのFP2をトップで締め括ったのはカルロス・サインツ(フェラーリ)。2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を0.143秒差で退けた。3番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
2022年F1イタリア・グランプリ3回目のフリー走行は日本時間9月10日(土)20時から、公式予選は同23時から1時間に渡ってモンツァ・サーキットで開催される。