メルセデス、予選ペースを改善「フェラーリと戦える」とハミルトン
メルセデスAMGは、9月6日(金)に行われたF1第14戦イタリアGP初日2回目のプラクティスで、ルイス・ハミルトンがトップのシャルル・ルクレールから100分の7秒遅れの2番手。バルテリ・ボッタスが同0.369秒遅れの4番手につけた。
ストレート速度で他を圧倒するフェラーリの優勢が予想されていたものの、思いの外、レッドブル・ホンダを含めたトップ5が接近。チーフレースエンジニアを務めるアンドリュー・ショブリンは「先週の予選ではフェラーリに大きく離されてたものの、今週は幾らか良く、簡単ではないもののポールに挑戦したい」と語った。
またハミルトンは「何とかフェラーリと戦えそう」と述べ、予選でのポール争いに食らいつく意志を示した。ハミルトンが僅差での2番手を手にできた背景にはスリップストリームがあった。チームはボッタスを先行して走らせ、ハミルトンにトウを使わせた。その結果トップスピードが6km/h引き上げられ、セクター3の区間ベストを刻んだ。
メルセデスが得意とするチームワークを機能させ、上手くスリップのアドバンテージを得る事ができれば、予選でフェラーリに対して真っ向勝負を仕掛けられる可能性がある。レースペースとしては、メルセデスが1周あたりコンマ1秒程フェラーリを上回っており、今週末のモンツァは大混戦となる可能性もありそうだ。
予選ペースを改善「フェラーリと戦える」
ルイス・ハミルトンFP2: 2位, FP1: 4位
天気が不安定だったせいで、今日のプラクティスは少しチャレンジングだった。雨だと全てがリスキーだし、あまり学べる事もなく走る意味がない。だから僕らは、最初のセッションでの走行を最小限に留めたんだ。FP2はほぼドライだったから、誰にとっても遥かに良いコンディションだったと思う。
予想していた通り、フェラーリの連中はストレートラインでかなり速いけど、僕らはレースペースが強力だし、シングルラップのペースでも先週のスパより少し近づけてるみたいだから、何とか戦えそうだ。クルマから全ての性能を絞り出すために、今夜はデータを見直して、ドライビングとセットアップの両面での改善点を探ってみるつもりだ。
日曜日はかなり厳しいレースになると思うけど、(苦戦を予想してた)フェラーリに近い位置につけてるみたいだし、良い形で週末をスタート出来たと思う。
バルデリ・ボッタスFP2: 4位, FP1: 9位
最初のセッションは少し混沌としていて、予定通りに計画を進められなかったけど、それは誰にとっても同じ事だ。コース上の色んな箇所で色んな時間帯に雨が降ったせいで、タイヤとクルマの挙動に関するデータを読み解くのが厄介になってしまったけど、クルマのフィーリングは少し掴めたし、その点は悪くなかった。
燃料を積んだ状態でのセッション終盤の走りは良かったし、レースペースも同じく良さそうだから、日曜日に向けて期待が持てるけど、予選までに改善しなきゃならない事が山積みだ。僕らとしては、このパッケージに対する完璧なセットアップを見つけた上で、ストレートでスリップストリームを得る事が重要だ。ポールポジションを狙うならね。
初日をトップで締め括ったのは地元フェラーリのシャルル・ルクレール。2番手メルセデスのルイス・ハミルトンを100分の7秒差で退けた。3番手にはコンマ2秒遅れでセバスチャン・ベッテルが続いた。
2019年F1イタリアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月7日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンツァ・サーキットで開催される。