メルセデスAMGのアルド・コスタ
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アルド・コスタ、メルセデスを完全離脱…F1でのキャリアに別れを告げ伊ダラーラへ

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メルセデスAMGペトロナス・モータースポーツはF1イタリアGP初日を迎えた2019年9月6日、F1チームの技術顧問を務めていたアルド・コスタが、最高技術責任者として世界有数のレーシングカーコンストラクター、伊ダラーラに移籍すると発表した。

メルセデスは昨年、技術チームを再編し、当時エンジニアリング・ディレクターを務めていたアルド・コスタが第一線を退くと発表。その理由としてコストは「母国イタリアの家族と過ごす時間を増やすため」だと説明していた。

アルド・コスタは第一線を退いた後も、顧問という形でチームをサポートし続けてきたが、今月9月末を以て完全にその役を降り、2020年からダラーラのチーフ・テクニカル・オフィサー(CTO)としての新たな道を歩む事になる。

チーム代表兼CEOを務めるトト・ウォルフはアルド・コスタのチーム離脱について「アルドは家族と過ごす時間を増しながらも、今後もその専門知識を活かしモータースポーツに貢献したいと考えていた」と説明し、メルセデスを代表して今後の活躍を祈る、と述べた。

ボローニャ大学で機械工学を学んだコスタは、27歳の時にミナルディに加入。テクニカルディレクターを務めた後、1995年にスクーデリア・フェラーリに移籍した。2つのチームで輝かしいキャリアを築いた後、2011年にメルセデスに入社。人生の大部分をF1マシンの開発に費やした。

メルセデスは昨年、F1に対するコスタの長年の貢献に対し、2013年のF1世界選手権に投入した「W04」を実際に走らせるチャンスをプレゼント。コスタは自らが設計・開発を主導したマシンに乗ってイモラ・サーキットを走行した。

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