NTTインディカー・シリーズ第9戦ロードアメリカGPの初日プラクティスが現地6月18日(金)に開催され、ルーキーのロマン・グロージャン（デイル・コイン）が1分47秒6781を記録。全14ターン、4.014マイルのロードコースで全25台のトップに立った。

今年インディカーデビューを果たしたばかりの元ハースF1ドライバーは、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ（IMS）で行われたGMRグランプリでのポールポジションを含めて、過去5戦のうちの4回で予選トップ7を獲得するなど早くも頭角を現している。

2番手は2012年王者のライアン・ハンター=レイ（アンドレッティ）で、3番手は2度のシリーズチャンピオンであるジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）という結果だった。

先週土曜日に開催されたデトロイトのレース1で激しいクラッシュを喫し、シリーズ側からの出走許可が得られなかったフェリックス・ローゼンクビストの代役として、昨年までのグロージャンのチームメイト、ケビン・マグヌッセンが初めてインディカーマシンをドライブした。

文字通り初めて7号車アロー・マクラーレンSPシボレーを駆ったマグヌッセンは14周を走り込み、旧友グロージャンから2.8秒落ちの23番手で初のセッションを終えた。予選までに何処まで改善できるかが注目される。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は僚友グレアム・レイホールが5番手に付けた一方、13番手とやや遅れた位置でプラクティスを終えた。

ヘルメットを脱いだ佐藤琢磨は「アメリカで最もチャレンジングなコースの一つであるロード・アメリカで再び走行できる事を嬉しく思います」と1日を振り返った。

「限られた時間の中で1セット毎に4回の走行を行いましたが、いつものように大変でした。 タイヤのデグラデーションがかなり大きいように思います」

「最初のランでベストライムを記録した後、その後は予選や決勝に向けてのデータ収集に取り組みました」

「この手のコースではマシンバランスとスタビリティを確保していく事が大切で、同時に大きな課題でもあります。明日は更に良い日になる事を願っていますが、 今日はまずまずと言った感じでした」

なおエド・ジョーンズ（デイル・コイン）は1周も走行せずにセッションを終えているが、チームメイトのグロージャン曰く、クルマに問題が発生していたという。

プラクティス2は現地土曜午前10時10分～10時55分に行われ、その後予選が午後1時30分に開始される。

日本ではGAORA SPORTSが日本時間20日(日)25時より決勝レースを生中継する。視聴には「スカパー！」の他、光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。更に今季からはHulu ライブTVでもストリーミング配信されている。

インディカー第9戦ロードアメリカFP1順位結果