2020年インディカー・シリーズ第2戦GMRグランプリ決勝スタート直後の様子、インディアナポリス・モーター・スピードウェイにて
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インディカー第2戦GMR決勝:ディクソン開幕2連勝、佐藤琢磨は困難乗り越え10位「次戦が楽しみ」

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2020年NTTインディカー・シリーズ第2戦「GMRグランプリ」がインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで現地7月4日(土)に行われ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がキャリア初となる開幕2連勝を飾り、通算48勝目に華を添えた。

レース中盤のイエローコーションによってアドバンテージを得たディクソンは、全14ターン、2.439マイルのロードコースでのレースを支配し、2位のグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)に対してイベントレコードとなる19.9469秒差をつける圧勝を飾った。3位にはシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が続いた。

2020年インディカー・シリーズ第2戦GMRグランプリ決勝で優勝したチップ・ガナッシ・レーシングのスコット・ディクソン
© INDYCAR / 優勝したスコット・ディクソン

クルマを下りたディクソンは「ここのロードコースではこれまで、何度も準優勝に甘んじてきた。今日はラッキーだった。戦略も良かったしチームも上手くやってくれた。あのコーションは運が良かったよ」と語った。

80周で行われた今回のレースでは、マクラーレンSPのオリバー・アスキューがターン7でクラッシュした事で、36~39ラップ目にイエローコーションが導入された。

予選17番手と苦しい状況でのスタートを強いられたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、マシントラブルに見舞われた事で一時最後尾を走る場面もあったが、粘り強く走行を続けて見事10位フィニッシュを果たした。

「まず最初に、チームメイトのグレアムを祝福したいです。彼はこのイベントで最高に素晴らしい仕事をやり遂げました。当然優勝を望んでいたとは思いますが、2位は素晴らしい結果です」と佐藤琢磨。

「僕の方は難しいレースでした。昨日はパワートレインに問題があってストレートでコンマ2秒以上のロスがあり、予選では大きく後退してしまいましたが、今日は1周目あたりでリアのサスペンションにトラブルが出てしまったため、ずるずると後方に沈む事になってしまいました」

2020年インディカー・シリーズ第2戦GMRグランプリ決勝を走行するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨
© INDYCAR

「更にはピットが必要なタイミングでイエローコーションが出てしまったため、燃料補給のみのスプラッシュを強いられました。難しいレースではありましたが、最終的には26位から10位まで挽回することができ良かったです」

「クルマにダメージがある状況の中、チームは素晴らしい仕事をしてくれたと思います。もちろんグレアムも素晴らしい仕事をしてくれましたし、チーム全体が前に進んでいると感じています。来週のレースが楽しみです」

次戦は、来週末にウィスコンシン州エルクハート・レイクのロードアメリカで開催される「REVグループGP」の2連戦だ。レース1は東部標準時7月11日(土)17時から、レース2は12日(日)12時30分からスタートする。

Indycar 第2戦GMRグランプリ 決勝結果

Pos. Start Driver Gap
1 7 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
–.—-
2 4 グレアム・レイホール
RLL Racing
19.9469
3 20 シモン・パジェノー
Team Penske
20.5642
4 3 コルトン・ハータ
Andretti
25.0882
5 18 リーナス・ヴィーケイ
Ed Carpenter
25.6361
6 14 マーカス・エリクソン
Chip Ganassi
25.7133
7 6 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
31.8973
8 13 パトリシオ・オワード
McLaren SP
33.8363
9 15 サンティノ・フェルッチ
Dale Coyne
43.0469
10 17 佐藤琢磨
RLL Racing
44.8913
11 19 ジェームズ・ヒンチクリフ
Andretti
46.1674
12 8 コナー・デイリー
Carlin
49.9774
13 12 ライアン・ハンター=レイ
Andretti
50.4892
14 22 ザック・ビーチ
Andretti
52.2172
15 9 フェリックス・ローゼンクビスト
Chip Ganassi
56.6884
16 10 マックス・チルトン
Carlin
1:00.2317
17 2 ジャック・ハーベイ
Meyer Shank
1:03.8457
18 24 チャーリー・キンボール
A.J. Foyt
1:05.5192
19 21 アレックス・パロウ
Dale Coyne
1:06.4782
20 1 ウィル・パワー
Team Penske
1:11.6129
21 26 ダルトン・ケレット
A.J. Foyt
1 lap
22 25 マルコ・アンドレッティ
Andretti
1 lap
23 23 セージ・カラム
Dreyer & Reinbold
1 lap
24 16 スペンサー・ピゴット
RLL Racing
6 lap
25 11 アレキサンダー・ロッシ
Andretti
39 lap
26 5 オリバー・アスキュー
McLaren SP
46 lap