インディカー第10戦決勝:ディクソン、アンドレッティに並ぶ勝利数歴代2位に! 佐藤琢磨「まさかこんな形で終わるなんて…」
2022年シーズンのインディカー・シリーズ第10戦ホンダ・インディ・トロントが現地7月17日(日)にトロント市街地コースで行われ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が昨年5月のテキサス以来、1年ぶりに勝利を飾った。
キャリア通算52勝はマリオ・アンドレッティと並ぶシリーズ歴代2位の記録で、残すは最多67勝を誇るA.J.フォイトのみとなった。また、この日の勝利によってディクソンは連続シーズン勝利記録を19に更新した。
「ここで未勝利を終わらせる事ができて本当に嬉しい」とディクソン。
「マリオに近づく度にこういう質問を受けるけど、僕としては兎に角、今もA.J.と彼がこうしてピットにいてくれる事に心から感謝しているんだ」
「彼らと会って話をすることができるなんて、本当にファンタスティックだよ。この面々と肩を並べる事ができて本当にラッキーだと思ってる」
2位はポールシッターのコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポーツ)。3位には2020年7月のロード・アメリカ以来の表彰台となるフェリックス・ローゼンクビスト(マクラーレンSP)が続く結果となった。
5位フィニッシュしたマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)に35点差をつけチャンピオンシップをリード。これに6位フィニッシュのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)が僅差で続く。
デイル・コイン・レーシング with RWR の佐藤琢磨は予選19番手からスタートしてすぐにポジションを上げたものの、オープニングラップのターン2でシモン・パジェノー(メイヤーシャンク)と接触。左フロントにダメージを負って早々のリタイヤを余儀なくされた。
「今朝のウォームアップでは非常に良い手応えを掴み、レースをかなり楽しみにしていたのですが、2コーナーでのリタイヤという非常に残念な結果となってしまいました」と佐藤琢磨。
「プライマリー・タイヤでのスタートは非常に良く、何台かをオーバーテイクして1コーナーに向かいました。イン側のピンクのマシンとサイド・バイ・サイドとなり、2コーナーをクリーンに抜けるため一旦バックオフして備えたのですが、その2コーナーでメイヤーシャンクのマシンに完全に押し出されてしまい、ウォールにヒットしてレースが終わってしまいました」
「こういう形でレースを終えるとは全く思っておらず、またリスクあるポジションだとも思っていなかったため本当に残念ですが、今回は4連戦の初戦という事で、来週のアイオワでの2連戦に向けて気持ちを切り替えたいと思います」
「トロントでのレースは久しぶりという事で、ファンも凄く楽しみにしてくれていましたし、素晴らしいサポートを受けていただけに残念ですが、後半戦、頑張っていきたいと思います」
エキシビション・プレイス周辺に仮設された11ターン、1.786マイルの仮設ストリートサーキットでの85周のレースでは、オープニングラップでのインシデントを含め、4回に渡ってイエローコーションが出された。
アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)は46周目にローゼンクビストと接触。壁に衝突して2度目のフルコースイエローが振られた。エド・カーペンター勢のリーナス・ヴィーケイ及びコナー・デイリーを除く全車が最後のピットストップに動いた。
その直後の56周目には、ターン1のデブリ回収のために3回目のフルコースイエローが出された。ただレース再開直後の60周目、最後方を争うカイル・カークウッド(A.J.フォイト)とジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)がクラッシュ。4回目のフルコースイエローとなった。
アイオワ・スピードウェイでの次戦は7月24日(日)に決勝レースが開催される。
ハイライト動画
2022年第10戦トロント決勝順位結果
Pos. | Start | Driver | Time/Lap |
---|---|---|---|
1 | 2 | スコット・ディクソン Chip Ganassi |
01:38:45.3087 85 lap |
2 | 1 | コルトン・ハータ Andretti w/ Curb-Agajanian |
01:38:46.1193 85 lap |
3 | 8 | フェリックス・ローゼンクビスト McLaren SP |
01:38:46.6577 85 lap |
4 | 14 | グレアム・レイホール RLL Racing |
01:38:49.7917 85 lap |
5 | 9 | マーカス・エリクソン Chip Ganassi |
01:38:50.4347 85 lap |
6 | 22 | アレックス・パロウ Chip Ganassi |
01:38:51.6716 85 lap |
7 | 18 | シモン・パジェノー Meyer Shank |
01:38:54.0485 85 lap |
8 | 10 | クリスチャン・ルンガー RLL Racing |
01:38:54.6907 85 lap |
9 | 6 | スコット・マクラフリン Team Penske |
01:38:55.5955 85 lap |
10 | 3 | ジョセフ・ニューガーデン Team Penske |
01:38:55.9648 85 lap |
11 | 15 | パトリシオ・オワード McLaren SP |
01:38:57.7371 85 lap |
12 | 5 | デイビッド・マルカス Dale Coyne with HMD |
01:38:58.6798 85 lap |
13 | 20 | リーナス・ヴィーケイ Ed Carpenter |
01:39:03.5802 85 lap |
14 | 7 | カラム・アイロット Juncos Hollinger Racing |
01:39:03.7558 85 lap |
15 | 16 | ウィル・パワー Team Penske |
01:39:04.3272 85 lap |
16 | 11 | ロマン・グロージャン Andretti |
01:39:05.1026 85 lap |
17 | 17 | エリオ・カストロネベス Meyer Shank |
01:39:05.6990 85 lap |
18 | 12 | デブリン・デフランチェスコ Andretti Steinbrenner Autosport |
01:39:06.5129 85 lap |
19 | 13 | ジャック・ハーヴィー RLL Racing |
01:39:07.2557 85 lap |
20 | 25 | コナー・デイリー Ed Carpenter |
01:39:09.5532 85 lap |
21 | 21 | ジミー・ジョンソン Chip Ganassi |
01:29:52.1576 73 lap |
22 | 24 | カイル・カークウッド A.J. Foyt |
01:06:38.0424 58 lap |
23 | 4 | アレキサンダー・ロッシ Andretti |
00:47:26.7265 44 lap |
24 | 23 | ダルトン・ケレット A.J. Foyt |
00:33:37.2855 30 lap |
25 | 19 | 佐藤琢磨 Dale Coyne Racing with RWR |
00:00:01.7838 0 lap |