2023年インディカー・シリーズ第15戦ゲートウェイの決勝レースが現地8月27日(日)に行われ、不可能を可能にする漢、スコット・ディクソン（チップ・ガナッシ・レーシング=CGR）が16番手からの今季2勝目を挙げ、7度目のタイトル獲得に望みを繋いだ。

ディクソンはただ1人、驚異の燃費走行でピットストップ回数を3回に抑えた。2位にパトリシオ・オワード（マクラーレンSP）、3位にはデイビッド・マルーカス（デイル・コイン・レーシング）が続く結果となった。

佐藤琢磨（CGR）は119周目のターン2でウォールに接触。残念ながら自身にとっての今季最終戦をリタイヤで終えた。

「マーブルに乗り上げて壁に接触してしまいました。当然、このような終わり方を望んでいたわけではありません」と佐藤琢磨。

「それまでにも何度かマーブルに苦しめられていましたが、最終的にこれが僕のレースを終わらせる事になりました」

「チップとチップ・ガナッシ・レーシングには心から感謝しています。懸命に働いてくれたメンバーの事を思うと本当に申し訳ない気持ちです」

ポイントリーダーのアレックス・パロウ（CGR）は7位でフィニッシュ。ディクソンに74ポイントまで詰め寄られたものの、来週末のポートランドで55ポイント差以上をつければ2021年以来、2度目のタイトルを獲得する事になる。王座争いはこの2人に絞られた。

佐藤琢磨の他に、98周のリードラップを刻んだジョセフ・ニューガーデンやカラム・アイロット、ベンジャミン・ペダーセンの3名が接触によりレースを終えた。