ベル・アイル・パーク・レースウェイを走行するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2019年インディカー・シリーズ第8戦デトロイトレース2
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インディカー、開幕戦から4月までの全レース中止を決定…インディ500は含まず

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NTTインディカー・シリーズは第一戦セントピーターズバーグの開幕を翌日に控えた13日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受けて4月末までの4レース全ての開催を中止すると発表した。

米国内での急速な感染拡大に伴い、インディカーは開幕戦を3日間から2日間へと短縮した上で、観客を締め出しての無観客レースとして開催する計画に舵を切ったが、250人以上の集会を制限するカリフォルニア州ニューサム知事の発表を受け既に現地プロモーターが中止を発表していた第3戦ロングビーチを含む、第4戦オースティンまでの全4レースの中止が決定した。

中止の理由についてインディカーは、声明の中で次のように説明した。

「COVID-19について我々は、イベント主催者や保健関係者、各レースマーケットの市当局と定期的にコミュニケーションを取り慎重に検討してきた。その結果、4月までのNTT INDYCARシリーズの全イベントを中止することを決定した」

「この措置は、今日から3月15日(日)までサンクトペテルブルクで開催されるファイアストンGPを皮切りに、4月24日~26日(日)にテキサス州オースティンで開催されるサーキット・オブ・アメリカズでのオートネイション・インディカー・チャレンジまで続けられる」

「今年のシーズン開幕がずれ込んでしまう事は残念であり、また、セントピーターズバーグ、バーミンガム、ロングビーチ、オースティンで毎年我々をサポートしてくれる素晴らしいファンに会えないのは寂しいが、ファンや参加者、スタッフやパートナー、そしてメディアの安全は常に最優先事項だ」

「スケジュール再開のための適切な計画を決定するに際して我々は、公衆衛生の専門家及び政府職員と引き続き調整していく」

特に延期に関する記述はなく、文字通りの中止となりそうだ。「4月末まで」が意味する通り5月のインディアナポリス500マイルレースは含まれていないが、トランプ大統領は14日(土)にも新型コロナウイルスを巡って国家非常事態宣言を出す見通しと伝えられており、米国内を巡る感染症対策は更に強化される見通しだ。