F1バルセロナテスト《2日目》総合結果:マゼピンが最速、トロロッソ・ホンダが2番手
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5月15日水曜にカタロニア・サーキットで開催された第2回インシーズン・バルセロナテスト最終2日目のセッションで、メルセデスW10をドライブしたニキータ・マゼピンがトップタイムを記録した。
ロシアンマネーをバックに持つ20歳のロシア人ドライバーは、最も柔らかいC5コンパウンドを履いて1分15秒755の自己ベストをマーク。同じC5を履いたバルテリ・ボッタスの初日最速タイムに0.244秒と迫ってみせた。更に、この日の最多周回となる128周を消化。充実の一日を過ごした。
2番手はトロロッソ・ホンダのアレックス・アルボン。マゼピンより一段硬めのC4タイヤで1分17秒079をマーク。一日を通して109周を走り込んだが、チェッカーまで10分を切ったところでマシンストップ。ターン10にクルマを止めた。
今季最後のシーズン中テストは、気温14℃、路面温度30℃のドライコンディションでスタート。照りつける日差しのために、正午には気温23℃、路面41℃まで上昇した。トラブルやクラッシュが目立ち、一日を通して計5度の赤旗が振られた。
レギュレーションで定められた若手起用義務を果たすべく、メルセデスの他にも6チームが、ジュニアカテゴリー等で腕を磨くヤングドライバーをコックピットに座らせた。
3番手を刻んだのは、フェラーリのシミュレータードライバーを務めるアントニオ・フォッコ。ルノーは、FIA-F2選手権に参戦する英国と韓国のハーフ、ジャック・エイトケンを起用して6番手。初日に続き、レーシングポイントRP19のステアリングを握ったニック・イェロリーが8番手につけた。
レッドブル・ホンダは育成傘下のダン・ティクタムを起用。初日担当のピエール・ガスリーからタスキを受け取ったティクタムは、午前のセッション中に最終セクターでマシンストップ。午後も走行距離を伸ばせず、トータル79周の10番手でクルマを降りた。
午前のセッションで11番手タイムを記録したオリバー・ターベイに代わり、午後はセルジオ・セッテ・カマラがマクラーレンCML34をドライブするも、テクニカルトラブルのためにマシンストップ。走行僅か19周、トップから5.79秒遅れの13番手最下位に終わった。
アルファロメオとハースはレギュラーを務めるベテランを起用。グリッド最年長キミ・ライコネンは110周のマイレージを稼いで5番手。ケビン・マグヌッセンはやや硬めのC3コンパウンドで周回を続け、7番手タイムをマークした。
ピレリの2020年型プロトタイプタイヤテストには、フェラーリからシャルル・ルクレールが、レーシングポイントからはランス・ストロールが参加。それぞれ4番手と12番手の参考タイムを残した。
第2回プレシーズンテスト《最終2日目》総合結果
Pos | Driver | Team | Time | Tyre | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | マゼピン | メルセデス | 1:19.146 | C5 | 128 |
2 | アルボン | トロロッソ | 1:17.079 | C4 | 110 |
3 | フォッコ | フェラーリ | 1:17.284 | C4 | 120 |
4 | ルクレール | フェラーリ | 1:17.349 | 開発 | 127 |
5 | ライコネン | アルファロメオ | 1:17.393 | C5 | 110 |
6 | エイトケン | ルノー | 1:17.621 | C4 | 75 |
7 | マグヌッセン | ハース | 1:18.101 | C3 | 106 |
8 | イェロリー | レーシングポイント | 1:18.212 | C5 | 83 |
9 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:18.573 | C5 | 51 |
10 | ティクタム | レッドブル | 1:19.458 | C3 | 79 |
11 | ターベイ | マクラーレン | 1:20.712 | C3 | 52 |
12 | ストロール | レーシングポイント | 1:20.745 | 開発 | 119 |
13 | セッテ・カマラ | マクラーレン | 1:21.565 | C2 | 19 |