2021 F1第11戦ハンガリーGP土曜3回目のフリー走行が7月31日に行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが1分16秒826をマーク。公式予選前最後のプラクティスでタイムシート最上部につけた。

2番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。最速に1000分の88秒届かなかったが、0.141秒差でハミルトンの僚友バルテリ・ボッタスを3番手に抑えた。もう一台のRB16Bを駆るセルジオ・ペレスは1.003秒落ちの7番手に留まった。

ハンガロリンクでの計3回のフリー走行はこの3者がトップタイムを分け合う形となった。ボッタスのタイムはセッション中盤に記録されたもので、潜在的なパフォーマンスはタイムシートよりも更に高い。三つ巴のポール争いは必至だ。

マクラーレンとフェラーリは共に2台をトップ10圏内に並べた。対して初日好調のアルピーヌ勢はやや後退したか。フェルナンド・アロンソは10番手につけたが、エステバン・オコンは12番手に留まった。

なお初日を終えてフェラーリは、懸念事項が確認されたとしてカーフュー（深夜作業禁止令）を破り、サインツのパワーユニットを交換した。取り外されたエンジンはマラネロへと送られ分析が行われる。

グランプリ2日目を迎えた現地ブタペスト上空も晴れ渡り、予選結果を占うセッションは気温27℃、路面50℃のドライコンディションでスタートした。

予選に近似のコンディションまで走行を見合わせるドライバーが多くあった中、痛恨のミスによって初日の約7割を失った角田裕毅（アルファタウリ・ホンダ）は、60分という限られた時間で挽回すべく開始早々から精力的に走り込んだ。

FP1でのクラッシュの一因となった高速コーナーでの感触は依然として良くなかったようだが、全車最多となる25周を走り込んで14番手でクルマを降りた。

チームメイトのピエール・ガスリーは計測ラップの最終盤にアルファロメオに前を阻まれタイムを更新できず11番手に留まった。

突風によって初日に多くのドライバーを翻弄したターン4は息を潜め、大きなアクシデントもなくチェッカーを迎えるかに思われたが、残り17分というタイミングでミック・シューマッハがターン11でクラッシュ。ハースVF-21は車体左側からタイヤバリアに埋まり、セッションは赤旗中断となった。

多少苦しそうな息遣いながらも、シューマッハはチームに対して謝罪の言葉を口にした後、無事にコックピットから降りてメディカルカーに乗った。

予選までに残された修復のための作業時間は2時間もなく、また、ギアボックスへのダメージも懸念される。なおシューマッハはモナコGPのFP3でクラッシュした際、修復が間に合わず予選を欠場している。

残り11分でグリーンフラッグが振られると、ハース勢を除く全車が予選シミュレーションのために一斉にコースに出ていった。

そんな最終盤のピットレーンでは、ファストレーン走行中のランス・ストロール（アストンマーチン）に対し、ガレージから出てきたアントニオ・ジョビナッツィ（アルファロメオ）がフロントウイングを接触させるインシデントが発生。審議の対象となった。

左のリアビューミラーが割れるトラブルに見舞われたウィリアムズのニコラス・ラティフィは、チームメイトのジョージ・ラッセルに1000分の27秒差の17番手につけた。

全3ラウンド、計1時間が予定される2021年F1ハンガリーグランプリ公式予選は、日本時間7月31日(土)22時からハンガロリンクにて行われる。

2021年F1第11戦ハンガリーGPフリー走行3（FP3）リザルト

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