角田裕毅、失意のクラッシュ経て初の連続入賞&自己最高位6位を達成「後半戦ではコンスタントに得点を」
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、8月1日(日)に行われたF1第11戦ハンガリーGP決勝レースで自己最高位タイの7位でフィニッシュ。前戦イギリスGPでの10位に続くキャリア初の連続入賞を飾った。
ジュニア時代に慣れ親しんだハンガロリンクでの週末は、オープニング・セッションでのクラッシュという非常に厳しい形で始まった。
それはFP1のみならずFP2の走行時間をも奪い去り、マイレージ不足の中で迎えた予選では今季5度目(エミリア・ロマーニャを含めると6度目)のQ1敗退を喫した。
だがハーフウェットの決勝レースでは、先頭集団を中心に少なくとも7台が巻き込まれる多重玉突き事故が1周目に発生。慎重にターン1へと向かった角田裕毅は一気に5番手にまでポジションを上げた。
順位 | ドライバー | チーム | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|
4 | アロンソ | アルピーヌ | +15.651s | 10 |
5 | ガスリー | アルファタウリ | +63.614s | 9 |
6 | 角田裕毅 | アルファタウリ | +75.803s | 6 |
7 | ラティフィ | ウィリアムズ | +77.910s | 4 |
8 | ラッセル | ウィリアムズ | +79.094s | 2 |
すると今度は、赤旗からのリスタートの際にルイス・ハミルトンが最後尾に後退した事で4番手に浮上。ただしその後は、カルロス・サインツとフェルナンド・アロンソにオーバーカットを許し、巻き返してきたハミルトンに交わされると6番手にポジションを落とした。
そして49周目にチームオーダーを受け、僚友ピエール・ガスリーとポジションを交換。1回多いピットストップを消化したチームメイトから12.189秒落ちの7位でフィニッシュして、貴重な経験値を積んだ。
更に、レース後にセバスチャン・ベッテルが失格処分となった事で、自己最高位となる6位に昇格した。
後半戦ではコンスタントに得点を
角田裕毅
決勝: 6位, グリッド: 16番手
1周目に5番手まで大きくポジションを上げる事ができた点には本当に満足しています。
今週末は終始、マシンバランスに悩まされていましたが、レース中のペースは悪くなく、今日はチームのためにポイントを持ち帰る事ができました。
とは言え決勝レースまでのセッションはかなり厳しかったので、サマーブレイクを機に一度リセットし、次のスパに向けて取り組むべき仕事を検討して、シーズンの後半戦ではコンスタントにポイントを獲得できるようにしていきたいと思っています。
8月1日(日)にハンガロリンクで行われた2021年F1第11戦ハンガリーグランプリ決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたエステバン・オコン(アルピーヌ)が7台リタイヤの大混乱のレースを制してキャリア初優勝を飾った。
レース後のセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)に対する失格処分を経て、2位はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3位はカルロス・サインツ(フェラーリ)という結果となった。
スパ・フランコルシャンを舞台とする次戦ベルギーGPは8月27日のフリー走行1で幕を開ける。