ホンダF1長谷川「素晴らしい結果だが、前半戦の総合成績には満足していない」F1ハンガリーGP 2017《決勝》
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ホンダF1は、7月30日に開催されたF1ハンガリーGPで今シーズン初のダブル入賞を果たし9ポイントを獲得、5ポイントのザウバー・フェラーリを追い抜きランキング最下位を抜け出した。フェルナンド・アロンソは6位、ストフェル・バンドーンは10位に食い込んだ。
ホンダのF1トップを務める長谷川祐介はこの結果を”ポジティブな前進”と評価する一方で、シーズン前半戦の総合成績には満足していないと語り、後半戦への意欲を示した。ハンガリーまでの全11戦中、マクラーレン・ホンダがポイントを獲得したのは、ハンガリーを除くとアロンソが9位に入ったアゼルバイジャンの1レースのみとなっている。
これまでのレースを考えればアロンソの6位入賞は評価して然るべきものではあるが、チェッカーフラッグを受けた時の5位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とのタイム差は58秒と大きなものであった。フェルスタッペンは、ダニエル・リカルドとの接触事故によって10秒ペナルティーを科されている。
ハンガロリンクはそのレイアウト特性上、エンジン性能差がラップタイムに与える影響は小さく、シャシー性能が大きくモノを言う。マクラーレンは事ある毎に自社製造の車体に自信を示すが、タイム差を考える限り、レッドブルとの車体性能差は決して少なくはない。エンジンも含めてトップ3チームとの力の差は歴然としている。
F1ハンガリーGP決勝を振り返って
長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者
今日はマクラーレン・ホンダにとって良い1日となりました。ダブル・ポイント・フィニッシュは我々にとって間違いなくポジティブなステップアップです。
昨日の予選は心強い結果となりましたし、ポイントを獲得できるだけのマシンパッケージがある事は分かっていました。フェルナンドとストフェルの2人は、暑く厳しいコンディションの中で集中力を維持し続け、素晴らしい走りを披露してくれました。そして、コースの至るところで攻め続けた結果、チームに貴重な9ポイントをもたらしてくれたのです。
今日の結果は、チームのメンバー達が日々積み重ねてきた多くの努力とハードワークの賜物です。彼らにお礼を言いたいと思います。
我々は良い勢いを保ったまま夏休みを迎えることになりますが、シーズン前半の総合的な結果には満足していません。改善のための開発を引き続き継続していくとともに、後半戦の始まりであるスパ・フランコルシャンでの好スタートを期待しています。
ハンガリーGPの詳細については、2017年F1ハンガリーGP《決勝》結果とダイジェストを参照されたい。