資産数千億円…香港の億万長者カルビン・ロー、新チームでのF1参戦を計画

孤児院を訪れた香港の大富豪カルビン・ローcreativeCommons DHeditorDH

フォーブスの2020年の推定で17億ドル、日本円にして2,280億円以上のもの純資産を持つとされる香港の大富豪カルビン・ローは新チームでのF1参戦を模索しており、早ければ2026年にも実現の可能性があると言う。

世界トップクラスの資産運用会社とされるR.E. Lee CapitalのCEOを務めるカルビン・ローは大富豪、慈善活動家というだけでなく大のF1ファンであり、少年時代はミハエル・シューマッハを崇拝していたという。

Daily Star Sportとのインタビューの中でカルビン・ローは、どのような形で参戦するかについてはまだ模索中だとしながらも「ここ数年、(既存)チームから高い志を持ったチームオーナー候補や投資家まで、F1界の多くのプレーヤーからアプローチを受けてきた」と述べ、評価と準備を進めている事を認めた。

「チームを運営できるほど賢くない」と自身を形容するカルビン・ローは、基本的には投資家としてプロジェクトに関わる予定だと説明し、既存チームに対する投資や提携・買収と並び、チームをゼロから作り上げるプランを評価していると明かした。

「既存チーム(への投資)の方が実現は早いだろう。現実的に言えば(新チームの)クルマをグリッドにつけるには2026年になるだろう。それは期間的に短く、非常にタイトなスケジュールだ」とカルビン・ローは語った。

目指す新チーム像はあくまでもグローバルなものだが、カルビン・ローはアジア出身のドライバーやデザイナー、ストラテジストに門戸を開きたいとの考えを示した。

参戦を模索し始めた背景の一つはF1の変化だ。リバティ・メディア体制下のF1はチャネルを拡大して門戸を広げ、新たなファン層の拡大に成功した。

「現在のチームを見ていて、新しいチームを立ち上げるというアイデアが浮かんだんだ」とカルビン・ローは説明する。

「今、チャンスは溢れかえっている。若いオーディエンス、新たなファン層。新しい時代に突入していると思うし、以前よりアクセスしやすくなっているように思う」

11番目のチームエントリーに向けた最大のハードルは既存チームの説得だ。マイケル・アンドレッティの参戦計画が頓挫しかけているように、基本的にチームはエントリーの増加に伴う分配金の希釈化に反対の立場を採っている。

だがカルビン・ローは、モータースポーツとは異なる世界に生きてきた人間には「新しいアイデアや視点をもたらすチャンスがある」として、分配金のパイ自体を拡大させる事で「誰もが恩恵を受けられるという嬉しい驚き」を実現できる可能性があると主張した。

秘密保持契約の関係上、公に明かせない縛りがあるようだが、ドリルトン・キャピタルを通じて既にウィリアムズに資金を提供しているとされるカルビン・ローは「(既に)幾つかの繋がりを持っている。それがF1の世界の詳細について学ぶ最初のステップになった」と語った。

また「私はこのスポーツの大ファンだ。F1界全体に利益をもたらす機会があると考えている。私はその一部になりたい」とも述べ、既存チームを組む場合、そのパートナーが必ずしもウィリアムズになるとは限らないと仄めかした。

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