国際自動車連盟（FIA）管轄の世界選手権を制した本田技研工業とトヨタ自動車が「2021-2022 日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞」を授賞した。

レッドブル・レーシングにパワーユニットを供給するホンダは今季F1世界選手権でマックス・フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンを獲得。TOYOTA GAZOO Racingは世界ラリー選手権（WRC）並びにFIA世界耐久選手権（WEC）を制覇した。

同じ年に日本の自動車メーカーが3大世界選手権すべてのタイトルを獲得するという前代未聞の快挙に対し、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は特別賞が相応しいと判断した。

F1参戦ラストイヤーとなった2021年、 レッドブル・ホンダはフェルスタッペンが最終アブダビGPのファイナルラップでルイス・ハミルトン（メルセデス）を抜き去り、自身初、オランダ人初のF1ドライバーズチャンピオンを掴み取った。

ホンダエンジン搭載車両を駆るドライバーがF1を制したのは1991年のアイルトン・セナ以来、30年ぶりの快挙で、惜しくもコンストラクターズ選手権はメルセデスが8連覇を飾る結果となったが、 22戦中11勝と、参戦チームの中で最多勝利を記録した。

トヨタはWRCにおいて、ドライバー、コ・ドライバー、コンストラクターズのトリプルチャンピオンを獲得。更にWECにおいてもル・マン24時間レースを制してシリーズチャンピオンを獲得すると共に、小林可夢偉が2年連続のドライバーチャンピオンに輝いた。