次戦カナダGPでの投入が確実視されているホンダの新スペックエンジンについて、ブレンドン・ハートレーはその噂は本当であると認めた上で「かなり大きな進化」をもたらすものになるとの考えを明らかにした。

今シーズンのF1では、ペナルティなしに交換できるエンジンの数は年間3基に制限されている。2018年は全21戦が行われるため、エンジン1基で7戦程度を消化する必要がある。公式な発表はないものの、各エンジンサプライヤーは6月8日(金)に幕を開ける第7戦カナダGPに、アップグレード版エンジンを投入するものと見込まれている。

ホンダは現在、来シーズンからレッドブルにエンジンを供給すべく交渉を重ねており、レッドブル側はホンダの最新版エンジンのパフォーマンスを評価した上で、契約を締結するか否かについて最終的な決断を下すとされる。

ハートレーは、ホンダの最新版エンジンがどの程度の馬力を発揮するかは分からないとした上で次のように語った。「正確な数字は知らないけど、ホンダのエンジンアップデートはかなり大きなステップをもたらすものになると思う」

ハートレーによれば、カナダではエンジンだけでなくシャシー側のアップグレードも同時投入されるという。開発が進められている新しいフロアとホンダの新型パワーユニットによって、STR13がどこまで改善するかに注目が集まる。

カナダGPの舞台であるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは、典型的なストップ・アンド・ゴー型のトラック。トラクションの良さと、ブレーキング時のスタビリティー、エンジンパワーがラップタイムに大きな影響を与えるため、改良版を投入するに相応しいグランプリだ。

ホンダは昨年もカナダGPでアップグレードを投入する計画を立てていたが、その時はスケジュールがずれ込み、2戦後のオーストリアGPでスペック3エンジンを投入している。

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