ハミルトン「バレてしまった」セナのMP4/5B走行が事前リーク…F1サンパウロでの”サプライズ”が台無しに
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、11月2日(土)に開催されるF1サンパウロGPの予選終了後、没後30年を迎えるアイルトン・セナへの敬意を表して、1990年型F1マシン「マクラーレン・ホンダMP4/5B」でインテルラゴス・サーキットを走行する。
これは、ホンダとマクラーレンが企画する追悼イベント「SENNA SEMPRE (セナ・フォーエバー)」の一環として行われるもので、セナへの敬愛で知られるハミルトンは、ブラジルの英雄が2度目のチャンピオンを獲得した際の愛機でデモ走行を行う。
マクラーレンとホンダは詳細を明らかにしていないが、メキシコGPの直後から、MP4/5Bのドライブを担当するのはハミルトンとの報道がブラジル国内で飛び交っていた。ハミルトンはサンパウロGPを前に「バレてしまった」と語り、報道が事実であると認めた。
「ここでセナのクルマをドライブする日が来るなんて、夢にも思わなかった。マネージャーからこの話を聞かされて、すぐに飛びついたよ」とハミルトンは語った。
「マクラーレンに在籍していた頃に、シルバーストーンでMP4/4に乗る機会があったけど、あれは信じられない体験だった。でも、ここで彼のクルマをドライブできるなんて…彼がここでようやく勝利を掴み取り、旗を掲げたレースも思い出されるし、間違いなく、かなり感動的な経験になるだろうね。ぜひ、たくさんの人たちに見に来てほしい」
「実は彼のヘルメットのレプリカを作ってもらったんだ。でも、それを明日、使うかはまだ分からない」
「本当はサプライズのつもりだったんだ。全身白色のスーツとそのヘルメットを身に着けてコースに出れば、まるでセナ本人が走っているかのように見えるはずだったんだけどね。どういうわけかバレてしまった。この手のことは秘密にしておくのは不可能だね」
現行マシンとは異なり、MP4/5Bのギアボックスは3ペダルのHパターンだ。
これについてハミルトンは「僕は常にヒール・アンド・トゥをやってるよ!若い頃は本当に得意だったし、MP4/4に乗った時もちゃんとできたしね」と語った。
「今のF1にはないから寂しいね。2ペダルは面白くないから、Hパターンのギアボックスを復活させるべきだ。あれは最高だった」